コララインとボタンの魔女 | ペットを愛する詩人・園田恵子のシネマ日記

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コララインとボタンの魔女

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督が贈る、ダークで幻想的なアニメーション。

コララインとボタンの魔女

原作は、2002年に出版されるや、NYタイムズのべストセラーリストに名を連ね、数々の賞を受賞した『コララインとボタンの魔女』。日本を始め30ヶ国語に翻訳され、子供はもちろん、大人たちをも虜にしたファンタジー小説の傑作だ。

主人公の少女コララインは、引っ越してきたばかりの家で、封印された小さなドアを見つける。それは、驚くべき”もう一つの世界”への入り口だった──。

扉のむこうでコララインを待っていたのは、心躍るサーカスやミュージカル、花が咲き誇る美しい庭、そして優しくて、コララインの願いを何でも聞いてくれる”別の”ママとパパだった。ただ一つ奇妙なのは、ママもパパも、目がボタン……。

コララインとボタンの魔女

「こっちの世界の方が、全然素敵!」楽しくて、夜ごとドアを開けるコラライン。しかし、ある日、本物の両親が消えてしまった。彼女が、すべてはワナだと気付いた時、恐るべき冒険が始まる──。

 

構想5年、撮影期間4年、夢の世界が映像に──。

コララインとボタンの魔女
コララインとボタンの魔女

ドアのむこうに広がるのは、猫が人間の言葉を話し、ボタンの瞳の人々が秘密を隠し、なぜか願い事が何でも叶う、不思議な世界。

この危険かつ魅惑的なパラレルワールドを描くには、1コマ1コマ人形やセットを動かして撮影するストップモーションアニメしかないと決意したセリック監督は、撮影監督に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の盟友ピート・コザチクを呼び寄せ、さらにそれをフル・デジタル3Dにするという初めての試みに挑んだ。

製作は『ウォレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!』のクレア・ジェニングス、音楽は『コーラス』『WATARIDORI』のブリュノ・クーレ、そしてコンセプトアートには、日本人のイラストレーターの上杉忠弘。

最先端のクリエーターたちと技術によって産み出されたこの作品は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と比較しても圧倒的な進歩を遂げており、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主人公ジャックの表情が15通りだったのに対し、本作では何と20万通り以上もの表情で、主人公たちの微妙な感情の機微を表現している。

2010年、一流スタッフのイマジネーションと手作りのアニメーション、そして最先端の技術が結合して生まれた”夢の世界”が、扉のむこうであなたを待っている──。

TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開中

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筆者・園田恵子プロフィール(公式HP
大学在学中、文芸誌からデビュー。第一詩集『娘十八習いごと』が出版される。 歌舞伎や能の要素を新鮮な視点で現代詩に取り入れた手法は、若い世代の詩人の中でも異彩を放つ。エッセイストとしても活躍している。 テレビ朝日系列『ウィークエンドシアター』レギュラー出演など、映画関連の仕事も多く手がけている。
詩集に『日月譚』他、エッセイ集に『猫連れ出勤ノート』、『東京枕草子』、新刊に翻訳を手がけた『ペルセポリス1・2(2007年カンヌ映画祭審査員賞受賞映画『ペルセポリス』原作。) 』他多数。
2006年からの企画で、新人の発掘と詩集出版のプロデュースも手がけている。