心房中隔欠損症

心房中隔欠損症とは、心臓の右心房と左心房を隔てる壁に、生まれつき孔が空いてしまっている先天性の病気です。

猫の心房中隔欠損症は発症していたとしても、他の器官が正常であれば異常を来すことが少ないため、普通に過ごすことは問題がない場合もあります。

猫の心房中隔欠損症にかかりやすい猫種

猫の心房中隔欠損症の原因

心房中隔欠損症は先天性の奇形が原因となります。

生まれたばかりの子猫は通常心臓の右心房と左心房を隔てる壁が塞がっていません。

この孔(卵円孔)は成長していくにつれ塞がるものですが、先天的な要因でこの壁が塞がらず孔が空いた状態のままでいることがあります。

これが心房中隔欠損症の原因となります。

猫の心房中隔欠損症の症状

猫の心房中隔欠損症は孔が小さく通常に生活している分には、目だった症状が現れない場合もありますが、孔が大きいなどの理由で症状が重くなると、動きたがらない、咳が出る、呼吸困難やチアノーゼなどの心不全の症状が現れます。

また、心房中隔欠損症を発症している場合、フィラリア症を併発した場合は要注意です。

フィラリアは蚊を媒介する寄生虫で、心臓や肺動脈の中に詰まって様々な症状を引き起こします。

心房中隔欠損症を発症している猫がフィラリア虫に寄生された場合、右心房に詰まったフィラリアが孔を通って両方の心房内を自由に移動します。

全身に血液を送り出す左心房にフィラリアが入ってしまうことで、全身をフィラリア虫が循環するようになり、細い血管に詰まって奇異性塞栓症をひき起こす可能性があります。

猫の心房中隔欠損症の予防と対策

心房中隔欠損症は先天性の疾患であることに加えて、はっきりとした症状が現れにくい病気です。

先天性疾患なので予防することはできませんが、気になる症状がありましたら、早目に動物病院でのご受診をお勧めします。

心房中隔欠損症を発症した場合は、心臓に負担をかけないよう運動を控えるなど経過観察をする場合もありますが、フィラリアについては予防対策を確実に行う必要があります。

フィラリアの予防対策については、かかりつけ医と相談してみましょう。