銅蓄積肝障害

銅蓄積肝障害は、肝臓における銅の代謝が悪くなり、銅が蓄積しやすくなる病気のことです。銅の蓄積は犬にとって好ましくなく、結果的に肝臓の障害が起こってしまします。ただし、この病気は犬種特異的肝障害の中のひとつであり、発症する犬種がある程度絞られます。以下から、症状や原因について見ていきましょう。

銅蓄積肝障害にかかりやすい犬種

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

ベドリントン・テリア

ダルメシアン

ドーベルマン

ラブラドール・リトリバー

犬の銅蓄積肝障害の原因

銅蓄積肝障害にかかりやすい犬種として有名なのがベドリントン・テリアです。

発症の原因は銅の代謝障害で、これ自体は遺伝によるものです。

おおよそ25%のベドリントン・テリアが、銅代謝障害になっているとも言われています。

その他、ベドリントン・テリアほどではありませんが、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアやドーベルマン・ピンシャー、ダルメシアン、ラブラドールリトリバーなども銅蓄積肝障害および、銅関連性慢性肝炎などにかかる可能性が指摘されています。

銅蓄積肝障害の症状

銅蓄積肝障害にかかった場合の症状は、病気の進行度合いや合併症の有無、犬種などによってさまざまです。

一概には言えませんが、食欲不振や嘔吐、元気喪失、体重減少、嘔吐、下痢、腹水などが挙げられます。

なお、ベドリントン・テリアの場合には初期段階では異変が見られませんが、症状が出始めた場合、急性肝壊死や慢性肝炎、肝硬変などの兆候が見られるようです。

また、原因が後天性であるときの銅蓄積肝障害では、ベドリントン・テリアが1歳を超えると肝臓銅濃度が正常に戻ることもあります。

銅蓄積肝障害の予防と早期発見のために

予防法についてもやはり犬種によって大きく異なるため、ベドリントン・テリアを例にご紹介します。

すでにご案内したとおり、銅蓄積肝障害は遺伝によって引き起こされるものが多いため、予防は困難です。

ただし、早期診断・早期治療開始が行えれば、ほとんどの場合、寿命を延ばすことができるという論文もあります。

犬種特異的肝障害である銅蓄積肝障害は、関係のある犬種を飼われている方にとっては非常にナイーブな問題です。

しかし、発症のリスクがあるということを知っておけば、動物病院通院への意識も強まるはずです。

愛犬と末永く一緒に暮らすためにも、定期的な通院を行いましょう。