ファンコーニ症候群

犬のファンコーニ症候群は腎不全の一種で、近位尿細管とよばれる器官が機能不全に陥ってしまうことで様々な症状が現れる病気です。

腎臓は、血液中の老廃物を尿として体外に排出する役割を持っています。

近位尿細管は尿に溶け出したナトリウム、リン・カリウム等の身体にとって必要な成分を血液中に再吸収して戻す働きをします。

しかし、ファンコー二症候群を発症すると近位尿細管が正常に動かなくなってしまうことで、身体にとって必要な成分が尿と一緒に体外に排出されてしまい、様々な症状を引き起こしてしまうのです。

犬のファンコーニ症候群にかかりやすい犬種

ファンコー二症候群には、遺伝性のものと後天性のものの2種類があり、遺伝的な要因で発症する犬種としてはバセンジーが挙げられます。

犬のファンコーニ症候群の原因

遺伝的な発生要因のほかに、後天的な原因としては、重金属(鉛、銅、水銀)、薬物性(期限切れのテトラサイクリン、ゲンタマイシン、セファロスポリン、シスプラチン、ストレプトゾトシン、サリチル酸塩)、べトリントンテリアの銅蓄積症、ネフローゼ症候群、上皮小体機能亢進症、ビタミンD欠乏症、低カリウム血症、糸球体基底膜抗体や移植に関連した間質性腎炎など、他の疾患によって発症するケースがあります。

犬のファンコーニ症候群の症状

ファンコー二症候群は発症することが非常に稀な病気であるといわれており、初期症状としては多飲多尿(水をたくさん飲み、尿を多くする)がみられます。

しかし、その他に目立った症状はなく、特に健康問題がみられないことがほとんどです。

しかし、数年を経て症状が進行した場合、体重減少や栄養不良などによる毛づや、皮膚コンディションの悪化などが次第にみられはじめ、虚弱状態となり死に至るケースもあります。

ファンコー二症候群を早期治療・早期発見するには

遺伝性の場合、完治させる方法はありませんが、後天性のものの場合は原因となった疾患を治療することで対処することが可能です。

ファンコー二症候群は、初期症状においては多飲多尿といった以外に目立った症状はありません。

普段から愛犬の状態をよく観察し、異常が見られた場合は早めに動物病院で治療を受けるようにしましょう。

また、病気の早期発見のためにも、定期的な健康診断を受けさせてあげましょう。