ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグのかかりやすい病気と特徴についてご案内いたします。
すでに一緒に暮らしているご家族の方、これから家族に迎え入れられる方は、ペット保険加入をご検討の際にお役立てください。

かかりりやすい病気
- 股関節形成不全
- 皮膚病
- ぶどう膜炎症
- 進行性網膜萎縮症
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグとは
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグはポーランドが原産国となる牧羊犬になります。
日本ではポーリッシュと呼ばれていますが、他国ではポーリッシュ・シープドッグ、ポルスキー・オフチャレク・ニジンニ(英:Polsky Owczarek Nizinny)などと呼ばれており、Polsky Owczarek Nizinnyの頭文字をとって【PON】という愛称で親しまれています。
とても一般的に知られている人気犬種ではありますが、そのルーツは不明な点が多くまだ解明されていません。
ビアデッド・コリーの祖先犬の一つで、古い犬種になります。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの祖先犬はチベタン・テリアなどの犬種が元になって作出された犬で1500年代には存在を確認されています。
しかし犬種として固定されたのは1800年代になります。
1939年からの第二次世界大戦の影響で絶滅寸前になりました。
当時ポーランドを主として飼育されていたポーリッシュ・ローランド・シープドッグはユダヤ人など迫害の政策の影響をかなり受けたと言われています。
ユダヤ系の人が飼育していた個体は殺されてしまったり、主人を守ろうとして命を落としたりした犬もいるといわれています。
戦後、愛好家がポーランドを捜索し生き残ったポーリッシュ・ローランド・シープドッグを選択繁殖し、それが功を奏し頭数を増やしていきました。
1960年代にはポーランド以外のヨーロッパ諸国で愛好家が増えてきて1980年にはイギリスのドックショーにも出陳されるようになりました。
もともと牧羊犬ではありましたが今日では愛玩犬として飼育されていることが多いといわれています。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの容姿
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグは体高と体長の比率が9:10のコンパクトでがっしりした犬種になります。
雄で体高45-50cm、体重が14-23kg、雌は体高42-57cm、体重が14-18kgの中型犬です。
特徴は長い被毛で顔にも密生して生えているため頭が実際よりも大きく見えます。
垂れ耳でマズルとスカルノ長さは1:1になります。
また、尻尾が短いかまたはないことも特長の一つです。
尻尾が生えている場合もありますがその場合は断尾されていました。
しかし近年では動物愛護の観点からそういったことは減ってきています。
被毛は粗く、重厚にはえています。
JKCのスタンダードでは額から生えている毛も伸ばすためこれが目を覆っています。
被毛のカラーは特に決まりがなくかなり沢山存在します。
ホワイト&ブラック、ホワイト&グレーなどが比較的多く見られます。
ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの性質
活発的な犬種ではありますが落ち着きのある犬種で用心深さもあります。
また、頭がよく物事を深く鋭く観察する能力に長けています。
人が好きで平和的なので他の動物ともなかよくすることができます。
また人見知りもしませんのではじめましての人でも仲良くすることができます。
従順で頭が良く、記憶力がいいためしつけも入りやすい犬になります。
甘えん坊な性格な子もいますが過剰に甘やかさなければ我慢もできる子になります。
他の牧羊犬とくらべて運動量は少なめでも問題ありません。
しかし、若い頃は体力も有り余っているのでお散歩時間を長めにとってあげるといいでしょう。
社交的な子が多くドック・ランなど他の犬とコミュニケーションを取れるようなところに連れて行ってあげるのもいいでしょう。
とても飼育しやすい犬ですが、被毛がダブルコートの長毛なので手入れは大変です。
とても絡まりやすい毛質なので定期的なブラッシング・コーミングは欠かせません。
また、日本の夏には向いていないため温度管理にも気をつけてあげてください。