事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 膵炎、免疫介在性溶血性貧血など 約65万円
2 僧帽弁閉鎖不全症 約55万円
3 クッシング症候群、肝臓腫瘤など 約50万円
4 弁膜症、膵炎など 約50万円
5 脾臓腫瘍、腎臓病 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.72

※2024年1月1日~2024年1月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 気管虚脱、咽頭麻痺 約60万円
2 膵炎 約60万円
3 僧帽弁閉鎖不全症・肺水腫など 約55万円
4 消化管型リンパ腫 約55万円
5 左後肢原発癌、軟口蓋過長症 約50万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.04

※2023年12月1日~2023年12月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 僧帽弁閉鎖不全症、乳腺腫瘍 約50万円
2 悪性リンパ腫、急性膵炎 約50万円
3 僧帽弁閉鎖不全症 約50万円
4 悪性腫瘍、股関節亜脱臼 約45万円
5 腎臓腫瘍、右腎臓腫瘤 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.45

※2023年11月1日~2023年11月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 僧帽弁閉鎖不全症 約55万円
2 クッシング症候群、骨折 約50万円
3 腎不全、尿管結石など 約50万円
4 心臓病、下痢など 約45万円
5 椎間板ヘルニア 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.56

※2023年10月1日~2023年10月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 胆嚢粘液嚢腫、肝不全 約100万円
2 僧帽弁閉鎖不全症、肝疾患など 約45万円
3 腎臓障害・腎孟腎炎など 約45万円
4 白内障、緑内障 約45万円
5 肝外胆管閉塞 約30万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
13.24

※2023年9月1日~2023年9月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 歯周病、僧帽弁閉鎖不全症 約60万円
2 胆嚢粘液嚢腫 約55万円
3 異物誤飲、穿孔性潰瘍など 約55万円
4 僧帽弁閉鎖不全症 約55万円
5 循環器疾患、僧帽弁閉鎖不全症など 約55万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.10

※2023年8月1日~2023年8月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 脳腫瘍・髄膜腫、角膜穿孔など 約60万円
2 膿皮症、眼科疾患など 約55万円
3 関節炎、脊髄神経圧迫症など 約55万円
4 咽頭狭窄 約45万円
5 骨折 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.70

※2023年7月1日~2023年7月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 股関節脱臼、外耳炎など 約80万円
2 肝細胞癌 約70万円
3 白内障、膵炎など 約45万円
4 肺炎、膵炎など 約45万円
5 多中心性リンパ腫、脂肪腫疑い 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.79

※2023年6月1日~2023年6月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 膵炎、肝炎など 約55万円
2 緑内障、肺炎など 約55万円
3 腫瘍、貧血など 約50万円
4 胆嚢粘液嚢腫 約50万円
5 悪性リンパ腫 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
10.84

※2023年5月1日~2023年5月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2023年9月26日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの嘔吐・下痢の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 嘔吐・下痢 約23,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬の胆嚢粘液嚢腫」を獣医師が解説

2023年5月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の胆嚢粘液嚢腫」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

胆嚢粘液嚢腫とは、どんな病気なのか

胆嚢(たんのう)は肝臓の近くにある袋状の臓器で、肝臓で作られた胆汁を貯留する働きがあります。胆嚢に貯留された胆汁は、胆管という管を通じて十二指腸に排出され、消化を助けます。

胆嚢粘液嚢腫とは、胆嚢内にゼリー状の粘液が蓄積し胆嚢が膨張する疾患で、胆嚢壁からの粘液の過剰分泌が関係していると考えられます。粘液の過剰分泌を起こす原因は不明ですが、内分泌疾患、高脂血症、胆嚢の運動性低下など、多くの要因が関与している可能性があります。

無症状の場合もありますが、食欲不振、嘔吐(おうと)、腹痛、発熱などが見られます。重篤例では、胆管の閉塞や胆嚢破裂などが起こり非常に危険です。

胆嚢粘液嚢腫により胆汁の流れが妨げられると、血液中のビリルビン(赤血球に含まれる色素)の量が増え、高ビリルビン血症を引き起こします。これにより、黄疸(おうだん:皮膚や粘膜が黄色くなる症状)が生じる場合があります。

中高齢の犬で発生しやすく、好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)として、シェットランド・シープドッグ、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエルなどが挙げられます。

事例の犬の胆嚢粘液嚢腫の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 胆嚢粘液嚢腫
通院日数 6日
入院日数 17日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の胆嚢粘液嚢腫の診療内容

※下記の内容は、犬の胆嚢粘液嚢腫の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、触診

飼い主さんに症状が始まった時期、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。また、黄疸の有無を確認します。

血液検査

採血をして、白血球数の増加や肝酵素値の上昇がないかなどを確認します。また、高ビリルビン血症の有無を観察します。

超音波検査

超音波の画像により、胆嚢の状態を確認します。胆嚢壁の肥厚、胆汁うっ滞、胆泥、胆石、胆管閉塞などの有無を観察します。

胆嚢粘液嚢腫は胆嚢の断面画像が特徴的で、星状、放射状といった所見になるため、キウイフルーツの断面に例えられます。

治療法

胆嚢粘液嚢腫の治療法としては外科治療と内科治療がありますが、一番の治療法は外科治療です。症状がない、外科手術を希望されない、といった場合は内科治療が選択されますが、症状がなくても将来的なリスクを考えて外科手術を行ったほうがいいという見解もあります。

内科治療

胆汁の流れを改善させる薬や抗生剤の投与、食事療法が中心です。

内分泌疾患などの基礎疾患がある場合は、並行して治療を行います。

外科治療

胆嚢を切除します。胆管閉塞が見られる場合は、同時に閉塞を解除する手術も行います。胆嚢が破裂するなどして胆嚢の内容物が腹腔内に漏れ出ているときは、徹底した腹腔内の洗浄も行います。外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行い、全身麻酔を安全に行えるか確認します。

予後

胆嚢粘液嚢腫は外科手術後の合併症の発生や死亡率が高いことが知られており、外科手術が成功しても多くの場合、予断を許しません。外科手術後の経過が良い場合でも、飲水や食事が可能になるまでは静脈点滴をしながらの入院が必要です。

まとめ

胆嚢粘液嚢腫は、早期に外科治療が行えたとしても術後に合併症を起こしたり亡くなったりするリスクが少なからずあり、かといって内科治療では根治が期待できないという非常にやっかいな疾患です。

病気の進行が進み、胆嚢破裂などを起こしてしまうとさらに予後が悪くなるため、やはり早期発見・早期治療はとても大切です。中高齢以降は、健康診断に超音波検査を含む画像診断を取り入れて、愛犬を胆嚢粘液嚢腫から守りましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 ヘルニア、脂漏症 約55万円
2 糖尿病、膵炎など 約55万円
3 リンパ腫 約50万円
4 僧帽弁閉鎖不全症 約50万円
5 角膜潰瘍、膵炎など 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
10.26

※2023年4月1日~2023年4月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2023年8月29日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの尿石症・ストルバイト結晶の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 尿石症・ストルバイト結晶 約22,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬の糖尿病」を獣医師が解説

2023年4月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の糖尿病」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

糖尿病とは、どんな病気なのか

人も犬も生きていくためには糖が必要不可欠です。食べ物から吸収された糖は、血液中に存在し、細胞に取り込まれてエネルギー源になります。糖尿病は、血液中に糖が過剰にありながら細胞に取り込めず、細胞内の糖が枯渇して代謝異常を起こす疾患です。血液中の過剰な糖は尿中へと排泄(はいせつ)されるため、糖尿病と呼ばれています。

犬が糖尿病になる原因は、インスリン(血液から細胞内に糖を取り込む働きをするホルモン)の不足や欠乏により、血糖値が高いままになる場合が多く、人でいう「1型糖尿病」に近いタイプです。

糖尿病の症状として、多飲多尿(水をたくさん飲んで尿をたくさん排泄する)、たくさん食べるのに瘦せるなどが現れます。飼い主さんがこれらの症状に気付く前に、健康診断時の尿検査や血液検査で糖尿病が見つかる場合もあります。

病態が進行すると、元気消失、食欲不振、脱水、昏睡(こんすい)などが起こります。症状が重い場合は命にかかわるため、緊急入院をしてすぐに治療が必要です。

犬の糖尿病は、遺伝素因が知られており、好発品種(その病気にかかりやすい犬種)としてミニチュア・シュナウザー、サモエド、ビション・フリーゼ、ミニチュア・プードルなどが挙げられます。また、膵炎(すいえん)やクッシング症候群、避妊手術をしていないメスの黄体ホルモン分泌、ステロイドの長期投与などが糖尿病を誘発する場合もあります。

事例の犬の糖尿病、膵炎の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 糖尿病、膵炎
通院日数 4日
入院日数 28日
手術回数 0回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の糖尿病の診療内容

※下記の内容は、犬の糖尿病の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診

飼い主さんに症状が始まった時期、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。

触診

皮膚を触診し、脱水の有無を確認します。

血液検査

採血をして、血液中の糖の量(血糖値)を測定します。体全体の状態を知るために、一般的な健康診断で測定する項目も合わせて検査します。また、血糖値が継続的に高い状態であったかを判断できる検査や、糖化されたたんぱくを測定する検査を行う場合もあります。これらの検査は外部の検査センターに血液を送り測定するケースが多く、検査結果は後日になります。

尿検査

採尿をして、尿の色、濃さ、たんぱくや糖の有無、ケトン体の有無などを確認します。

ケトン体は、糖を取り込めずにエネルギー不足になった体が、脂肪を分解してエネルギーを得ようとしたときに生じる物質です。血中にケトン体がたくさん存在すると血液が酸性に傾き、強い脱水が起こります。この状態を糖尿病性ケトアシドーシスと言います。

治療法

健康診断で糖尿病が発見された場合、通院での治療で問題ないケースもありますが、症状がすでに出ている犬は、多くの場合、そのまま入院管理により血糖値のコントロールが行われます。特に、糖尿病性ケトアシドーシスを発症している場合は、救急管理となります。

治療の軸は、インスリン投与と食事管理といった内科治療です。インスリンは毎日投与するため、飼い主さんがご家庭で注射をする必要があります。食事は、高たんぱくのものが推奨され、糖尿病用の療法食があります。しかし、犬の糖尿病の原因はインスリン欠乏なので、食事に関しては、よく食べる総合栄養食を最適な量食べれば良いという考え方もあります。また、膵炎や腎臓病を併発しているケースでは、それらの疾患に適した食事を優先させます。

予後

予後は、血糖値がコントロールできるかどうかによります。そのため、定期的に血糖値を測定しながら、インスリン量を決定していきます。血糖値がうまくコントロールできれば予後は期待できますが、併発疾患があるケースでは、その重症度により予後があまり良くない場合もあります。

まとめ

犬の糖尿病は入院治療が必要になる場合が多く、血糖値が安定し退院できた後もご家庭でインスリン注射を行うなど、飼い主さんの負担が大きい病気です。自宅でインスリン注射が正しく打てるようになることが治療で一番重要になるため、場合によっては飼い主さんが動物病院の先生の前で何度か練習すると安心です。また、犬にインスリン注射を打って食事を食べてくれないと、逆に低血糖を起こしてしまうおそれがあり、低血糖時の自宅での対応を知っていくことも大切です。獣医師に何でも相談して、愛犬の状態に合わせた治療にあたりましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 骨折 約65万円
2 胆嚢炎、下痢、腫瘍 約60万円
3 レッグ・ペルテス 約55万円
4 重症筋無力症 約50万円
5 気胸 約50万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.7

※2023年3月1日~2023年3月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2023年7月26日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの外傷の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 外傷 約33,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬のレッグ・ペルテス」を獣医師が解説

2023年3月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬のレッグ・ペルテス」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

レッグ・ペルテスとは、どんな病気なのか

レッグ・ペルテス(レッグ・カルベ・ペルテス)は、股関節の病気で、生後1歳未満の子犬に起こりやすいと言われます。股関節は骨盤と大腿骨(だいたいこつ)の連結部で、骨盤のくぼみに大腿骨頭(大腿骨上部にある球状の骨)がはまり込む形で成り立っています。レッグ・ペルテスは、大腿骨頭の壊死により、痛みを生じさせます。痛みにより患肢(病気やケガをしている足)を使わなくなるため、筋肉が痩せてきます。壊死を起こす原因は大腿骨の成長版への血液供給不足ですが、なぜ血液が供給されなくなるのかははっきりとはわかっていません。

(無菌性)大腿骨頭壊死症とも呼ばれています。

レッグ・ペルテスの好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)として、トイ種(チワワ、ポメラニアン、マルチーズ、トイ・プードルなど)や小型のテリア種(ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ヨークシャー・テリア、マンチェスター・テリアなど)が挙げられます。

通常は、片側に生じますが、12%~16.5%の犬では両側に生じることが報告されています。

遺伝のリスクがあるため、レッグ・ペルテスを発症した犬は交配に適しません。

事例の犬のレッグ・ペルテスの通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 レッグ・ペルテス
通院日数 0日
入院日数 24日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

入院日数は1週間前後となることが多いですが、術後のリハビリテーションに通えない場合や、犬の性格や飼育環境により自宅で安静にできない場合は、入院日数が伸びることもあります。

犬のレッグ・ペルテスの診療内容

※下記の内容は、犬のレッグ・ペルテスの一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、触診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行い、犬の体格、四肢の位置、体重のかけ方、座り方、筋肉の付き方などを観察します。

歩行検査

ゆっくり歩いたり、速足で歩いたりなど、犬の歩行の状態を観察します。

画像検査

以上の検査で犬にレッグ・ペルテスが疑われたら、レントゲン検査を行います。大腿骨頭の変性状況を確認したり、ほかの疾患(骨折、腫瘍など)を除外したりします。

初期の段階でレントゲン検査でははっきり異常がわからない場合は、MRI検査を行うこともありますが、全身麻酔が必要です。

治療法

犬のレッグ・ペルテスでは、外科治療が第一選択です。内科治療で経過を見る場合もありますが、効果はあまり期待できません。

外科治療

外科治療では、痛みの原因となっている大腿骨頭を切除する手術を行います。

なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるのかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

内科治療

内科治療では、炎症を抑える薬を使用します。しかし、痛みをコントロールできるケースは少なく、ほとんどが外科治療に移行します。

予後

痛みのコントロールとリハビリテーションが重要になります。術後数日は運動を制限しますが、術後すぐから股関節の可動域を改善するためのリハビリテーションが推奨されます。退院後も定期的な診察を行い、経過を観察し、リハビリテーションを実施します。自宅で行うリハビリテーションやマッサージも重要です。積極的にそれらができると、日常生活に影響が出ることはなく元気に過ごせるようになります。

まとめ

痛い状態が長く続くほど、患肢を使いたがらず筋肉が衰えてしまうため、治療までのスピードが重要です。腰をかむなど股関節のあたりを気にする様子があったり、歩き方に少しでも違和感を覚えたりしたら、病院を受診し、必要に応じて詳しい検査を受けましょう。

ベストな治療は外科手術であり、診療費は高額です。しかし、適切なタイミングで適切な治療を受けることで、犬は痛みから早く解放され、通常どおりお散歩やお出かけなど日常生活を楽しめるようになります。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 悪性リンパ腫 約65万円
2 組織球肉腫 約60万円
3 潰瘍性大腸炎、高悪性度リンパ腫 約50万円
4 白内障、緑内障 約50万円
5 充実性嚢胞性アポクリン腺癌、外耳炎 約50万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
11.7

※2023年2月1日~2023年2月28日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2023年6月29日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの歯周病の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 歯周病 約27,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬の組織球肉腫」を獣医師が解説

2023年2月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の組織球肉腫」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

組織球肉腫とは、どんな病気なのか

腫瘍には良性と悪性があり、悪性のものを「がん」と呼びます。組織球の腫瘍にも良性と悪性がありますが、肉腫は「がん」のことです。
組織球は白血球の一種で、樹状細胞(じゅじょうさいぼう)と単球・マクロファージ系に分化します。組織球肉腫は樹状細胞由来の悪性腫瘍で、体のさまざまな場所(皮膚・皮下、脳、目、腎臓、肝臓、肺、関節など)に発生します。

組織球肉腫には、限局性(特定の部位に発生)と播種性(全身に多発)がありますが、限局性のものもすぐに転移をするケースが多く、転移した後の限局性と播種性は区別がつきにくく、鑑別不可能です。

発生年齢は平均7歳で、好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)として、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、フラット・コーテッド・レトリーバー、ロットワイラーなどが知られています。日本ではウェルシュ・コーギー・ペンブローグの発生も多く見られます。

事例の犬の組織球肉腫の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 組織球肉腫
通院日数 7日
入院日数 21日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の組織球肉腫の診療内容

※下記の内容は、犬の組織球肉腫の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、聴診

元気や食欲の消失などは多くのケースで見られます。また、腫瘍が発生している場所によって、咳、跛行(はこう:足を引きずる、挙上するなど、異常な歩行のこと)などの症状が起こります。皮膚だけに限局している場合は、ブラッシングやスキンシップの際、しこりに気付くだけで、ほかに症状が見られないケースもあります。飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子などを伺います。

触診

皮膚や関節など、触れる場所に腫瘍がある際は、腫瘍の大きさを測る場合があります。

血液検査

採血をして、貧血や各臓器への影響の有無などを確認します。

画像検査

超音波検査やレントゲン検査により、転移やがんの広がりを確認します。

細胞診、病理検査

病巣に細い針を刺し、中の細胞を少し取って顕微鏡で確認します。組織球肉腫なのか、それ以外の腫瘍なのかを判断するための材料にします。

抗体検査

組織球肉腫の確定診断には抗体を用いた検査が有効です。しかし、日本国内では抗体の入手が困難なため、実施されることはまれであり、細胞診やその他の検査により総合的に診断されます。

治療法

犬の組織球肉腫の治療方法には、外科手術、放射線治療、化学療法があります。多くの場合、単独の治療ではなく、いくつかを組み合わせて行います。

外科手術

限局性で転移がない場合や、転移があっても外科的な切除が痛みの緩和につながる場合に選択されます。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるのかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

放射線治療

強力なX線を当てて、がん細胞を傷害し、腫瘍を小さくする効果があります。放射線治療が行える動物病院は少なく、大学病院などで行うことがほとんどです。

外科手術が選択されない場合や、外科手術後に併用して行われます。

化学療法

抗がん剤を投与して、細胞分裂を阻害し腫瘍をコントロールします。

予後

犬の組織球肉腫は残念ながら予後が非常に悪く、多くの症例が発症から半年程度で亡くなってしまいます。生存期間を少しでも延ばすことを目的とする場合は、外科切除+放射線治療+化学療法が選択されます。一方、生存期間が短くなったとしても質の高い生活を優先する場合、多くは副作用が少ない化学療法のみが選択されます(痛みの緩和のために外科切除を組み合わせることもあります)。

まとめ

犬の組織球肉腫は非常に悪性度が高く攻撃的ながんのため、治療で寛解(がん細胞、検査異常、症状の消失)は見込めません。ですが、少しでもQOL(Quality of life:生活の質)の高い毎日を送るためには治療が不可欠です。

進行が早いので愛犬に少しでも異変を感じたら、すぐに受診をして必要な検査や治療を受けましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。