事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 腎盂腎炎、尿管結石ほか 約50万円
2 悪性腫瘍 約45万円
3 気管虚脱、喉頭虚脱ほか 約45万円
4 胆嚢破裂 約45万円
5 膀胱結石、門脈体循環シャントほか 約40万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
10.57

※2021年6月1日~2021年6月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2021年10月20日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの大腸炎の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 大腸炎 27,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬の腎盂腎炎(じんうじんえん)と尿路結石」を獣医師が解説

2021年6月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の腎盂腎炎と尿管結石・膀胱結石」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

本項では、尿管結石・膀胱結石をまとめ、尿路結石として説明します。

腎盂腎炎と尿路結石とは、どんな病気なのか

腎盂腎炎とは、腎臓の腎盂という場所に細菌感染による炎症が起こる病気で、通常は尿路感染に併発して発症します。一方、尿路結石は尿路に石ができる病気であり、腎盂腎炎を引き起こす原因となる場合があります。これは、尿路結石が尿路に傷を付けたり、細菌の温床となったり、あるいは排尿障害を引き起こしたりするためです。また、結石が尿管や尿道に詰まってしまうと急性腎臓病を引き起こします。

尿路結石以外でも、免疫不全や糖尿病、膿皮症(のうひしょう)、前立腺炎などの疾患が腎盂腎炎を引き起こす場合があります。

犬の尿路結石について詳しく

腎盂腎炎になると、発熱、元気消失、腰や背中(腎臓周辺)の痛み、排尿時の痛みなどが生じます。また、腎盂腎炎により腎臓の機能が低下すると、多飲多尿、吐き気などの症状も現れます。

腎盂腎炎の発症はオスよりもメスで多く見られます。これは、解剖学的に肛門と陰部が近く、大腸菌の尿路への感染が起こりやすいことに起因します。

事例の犬の腎盂腎炎、尿管結石・膀胱結石の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 腎盂腎炎、尿管結石・膀胱結石
通院日数 13日
入院日数 16日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の腎盂腎炎と尿路結石の診療内容

※下記の診療内容は、犬の腎盂腎炎と尿路結石の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、触診

飼い主さんに症状が現れた時期、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。

画像検査

超音波検査により腎臓と尿管の状態を観察します。尿路結石があると、レントゲン検査で結石そのものが確認できる場合がありますが、ごく小さい場合は確認ができません。腎盂の状態を確認するために、造影剤を用いたレントゲン検査を行うこともあります。

血液検査

血中の白血球数やCRP値※などから感染や炎症の程度がわかります。また、尿素窒素、クレアチニン、電解質などから腎機能の低下を判断します。

※CRP値......炎症や細胞・組織の破壊によって血中に増加するたんぱく質の量

尿検査

尿の色や濃さ、また、たんぱくや糖が出ているか、細菌や結晶成分があるか、などを確認します。正確な尿の状態を知るためには、経皮的膀胱穿刺(お腹から膀胱まで針を刺して直接膀胱内の尿を採取します)を行います。

治療法

腎盂腎炎は細菌感染による炎症なので、治療は抗生剤投与が基本となります。しかし、尿路結石があり、それが排尿障害を起こしていたり、内科的に溶解が望めなかったりする場合は、外科手術で結石を除去する必要が出てきます。

内科治療

抗生剤の投与が中心です。必要に応じて感受性テスト(どの抗生剤に効果があるかを調べるテスト)を行う場合もあります。

腎盂腎炎を起こす基礎疾患(尿路結石、免疫不全、糖尿病、膿皮症、前立腺炎など)がある場合はそちらの治療も重要です。

外科治療

結石がある場所を切開し、尿路結石を摘出します。排尿ルートの確保や、術後の腎臓負担の軽減を目的として、腎瘻(じんろう)チューブの設置が行われる場合もあります。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

予後

単純な尿路感染による腎盂腎炎であれば、内科療法で改善しますが、基礎疾患の治療が不十分であったり、抗生剤が合っていなかったりすると長引く場合もあります。また、腎盂腎炎が腎臓病を引き起こしていた場合は、腎臓病とも付き合っていく必要があります。

まとめ

腎盂腎炎は尿路感染から併発することがほとんどで、多くの場合、膀胱炎の症状(排尿痛、頻尿、血尿など)が最初に見られます。そのため、排尿時の様子を確認し、すぐに異変に気付くことが重要です。また、尿路結石があると手術が必要になる場合があるため、早めに受診をして早期治療を心がけましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

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