事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 椎間板ヘルニア 約50万円
2 てんかん、脳腫瘍ほか 約50万円
3 鼻腔内悪性腫瘍、呼吸器疾患 約45万円
4 膝蓋骨脱臼、外耳炎ほか 約45万円
5 慢性腸症 約40万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.03

※2021年2月1日~2021年2月28日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2021年 6月22日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの外耳炎の診療をご紹介します。

犬の外耳炎について詳しく

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 外耳炎 27,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

高額診療「犬の椎間板ヘルニア」を獣医師が解説

2021年2月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の椎間板ヘルニア」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

犬の椎間板ヘルニアとは、どんな病気なのか

脊椎(背骨)は、「椎体(ついたい)」という短い骨が連なって形成されています。その椎体と椎体の間にあるのが「椎間板(ついかんばん)」です。

椎間板は、脊椎にかかる圧力を分散するクッションのような役割をしています。しかし、何らかの原因(老化、外傷、激しい運動、遺伝的素因など)により椎間板が変性して、椎間板物質が突出(=ヘルニア)すると、脊椎の上にある太い神経(脊髄)を圧迫してしまいます。突出した椎間板物質が犬の脊髄を圧迫すると、痛みや麻痺といった神経症状が生じ、ソファに飛び乗れない、段差を嫌がる、突然歩けなくなる、といった症状が起こります。

椎間板ヘルニアの好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)は、ダックスフントが有名です。胴が長く、腰に負担がかかるから、という理由を聞いたことがあるかもしれません。しかし、理由は、それだけでなく、軟骨異栄養症(なんこついえいようしょう)※1という遺伝子がかかわっているのです。この遺伝子をもつ犬種を軟骨異栄養犬種と言い、ダックフント、コーギー、シー・ズー、ペキニーズ、ビーグル、フレンチブルドッグなどがいます。

※1 軟骨異栄養症
人で、遺伝性疾患により手足が極端に短く産まれてくることがありますが、これが軟骨異栄養症です。軟骨低形成症(なんこつていけいせいしょう)、軟骨形成不全症(なんこつけいせいふぜんしょう)とも言います。この遺伝子をもつ犬種は椎間板の早期変性を起こしやすいため、一般的には老齢で発生する椎間板ヘルニアが若いうちに発生したり、何か所もの椎間板が同時に変性して症状を起こしたりするケースが知られています。

犬の椎間板ヘルニアについて詳しく

事例の犬の椎間板ヘルニアの通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 椎間板ヘルニア
通院日数 0日
入院日数 25日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の椎間板ヘルニアの診療内容

※下記の診察内容は、犬の椎間板ヘルニアの一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、触診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行い、犬の体格、四肢の位置、体重のかけ方、歩き方、座り方、痛みの有無などを観察します。

神経学的検査

歩行、姿勢、反射に問題はないか、などを確認します。具体的には、肢先の甲を地面につけた後、すぐに正しい肢の位置(肢裏を地面につける)に直せるか、横に寝ている状態からすぐに立ち上がれるか、体の一部をつまんだ際に筋肉が収縮するか、などがあります。

画像検査

まずは、レントゲン検査を行いますが、椎間板ヘルニアの診断は単純なレントゲン検査では行えないため、脊椎の炎症や腫瘍など椎間板ヘルニア以外の病気の鑑別のために行います(造影剤を使用したレントゲン検査であれば診断は可能です)。CT検査やMRI検査によって、椎間板ヘルニアの正確な位置や、脊髄の状態(どれくらい圧迫されているか)などを確認できます。CT検査、MRI検査の際は全身麻酔が必要です。

そのほか

ほかの病気との鑑別や、現状を知るために血液検査が行われることもあります。

治療法

軽度の椎間板ヘルニアの場合は内科治療が可能ですが、重度の場合は外科治療が必要となります。

内科治療

内科治療では、炎症を抑える薬を使用し、完全なケージレスト※2を行います。減量や、脊椎を固定するコルセットが必要になる場合もあります。これらの治療により、椎間板物質がこれ以上突出することや脊髄の炎症を抑えます。症状に改善がなかった場合は外科治療に移行します。

※2 ケージに犬を入れ、動きを制限して安静を保つこと。

外科治療

外科治療では、脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除く手術を行います。この術式は数種類あり、椎間板ヘルニアの場所、脊髄を圧迫している椎間板物質の量、犬の状態などから総合的に判断して決定されます。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるのかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

予後

内科治療、外科治療ともに、適切な安静期間とその後のリハビリが重要です。ヘルニアが重度で外科治療を行っても改善せず、麻痺が残る場合もあります。後肢が完全に麻痺をしていても、専用の車いすの使用によって自由に動き、散歩も楽しめます。しかし、麻痺により自分で排泄ができないため、膀胱を圧迫して排尿を促すなど毎日のケアが必要になります。

まとめ

椎間板ヘルニアは早期に治療をスタートできるかがとても重要です。愛犬がソファに飛び乗らない、段差を嫌がるなど、少しでもいつもと違う様子が見られたら、すぐに受診するようにしましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

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