ちくわ くん
Profile
ちくわ くん
おしゃれでステキな猫ライフが綴られたブログ「猫と暮らす 3匹の猫との生活。」のまるこさんを訪ね、最初にお迎えしたマンチカンのちくわくんを中心に、おもちちゃん、がんもくんとの多頭飼い生活についてお話を伺いました!
まるこさんのご自宅に伺うと、いきなり玄関先でお出迎えしてくれたのがマンチカンのちくわくんでした。
ちくわくんはとても人なつこくてビックリしたのですが、元々は保護されていた猫ちゃんだったのですよね?
「2011年の東日本大震災のときに被災した猫ちゃんたちの存在を知ってから、保護猫を迎えようと思ったんです。ちくわは被災猫ではないんですけど、保護猫で、引き取りに行ったときにはケージの中でもかなり凶暴でちょっとビックリしたんですけど、ウチに迎えることは決めていたので、なんとかなるでしょう!と思って連れて帰ってきました。
最初のうちは手がつけられないかも...と覚悟していたんですけど、家に着いたらすぐに落ち着いて、意外と早くなじんでくれました。抱っこが嫌いとか噛みつく(笑)とかは今でもありますが、人が好きで、来客もうれしいみたいなんですよね」
2匹、3匹と増えていったのには何か理由があるのでしょうか?
「ちくわを私の実家に連れて行ったとき、実家の猫と会った瞬間から仲良くなったんです。年齢も近いのがちょうどよかったのかも知れませんが、何しろ本当に楽しそうに遊んでいて、それを見たら、平日の昼間に仕事で留守番させる時間が長いので、1匹じゃないほうがいいのかなと思って、やはり保護猫だったおもちを迎えることにしたんです。
ところが、最初はお互い威嚇しあって、ぜんぜん近づこうとしなかったんです。それでも数ヶ月かかって徐々に距離が縮まって、そのうち一緒に遊ぶようになったんです。今でもすごく仲良しというわけではないのですが、それでも猫同士でいることが多くなって、ちくわが人間の方にくることが減ったので、やっぱり1匹のままじゃくてよかったなと思います」
猫同士遊んだり、コミュニケートできる環境にあるほうが、猫にとっては自然で、ストレスが減りそうですよね。
ちなみに猫ちゃんたちはそれぞれどんな性格なのでしょうか?
「ちくわは3匹の中では一番活発で、いかにも"男の子"って感じです。小学生の男の子が女の子をからかったりちょっかい出してうざがられるような感じで、ついついおもちにしつこくして、嫌われるといったことを繰り返しています(笑)。おもちは落ち着きのある甘えん坊です。がんもはウチにやってきてまだ半年ちょっとなので、ようやく少しなじんだかなというところです。急にすごく甘えてきたと思ったら、パタッと寄ってこなくなったりと。(おもちと同じ)多頭飼育崩壊のお家から保護された子なので、少し時間がかかるのかなと思っていますが、猫のペースにまかせています」
首輪に慣らしたりマイクロチップを装着するなど、災害など"もしも"への備えも...
まだみんな3、4歳ということで若いのですが、健康について何か気づかっていることはありますか?
「1年に1回の予防接種とその際、健康診断はしています。あと食事は気にしていて、添加物の入っていないオーガニックフードを選んで与えています。おもちはアレルギー対応フードなんですが、みんな食欲はあって、よく食べてくれます。むしろちくわは食べすぎでちょっと太ってしまって、ダイエットさせないとと思っていて、なるべく遊ぶ時間を作るようにしています。飲み会などで遅く帰ってきた日も、がんばって猫じゃらしなどで遊んであげています! あと、ブラッシングはみんな嫌いなので普段は手櫛で整える程度なのですが、月1回シャンプーして、抜け毛を取り除くようにしています」
首輪とリードをつけてお散歩する姿もブログで拝見したのですが?!
「そうなんです。近所の公園に連れて行ってお散歩させることもあります。気分転換や健康のためもあるんですが、もしもに備えて首輪とリードに慣れさせておいたほうがいいかなと思って。ちくわを迎えたのが震災の年だったということもあって、首輪には連絡先を書いて、普段から着けるようにしています。あと、3匹ともマイクロチップも入れてあります。マイクロチップは意外とすんなり入ったし、やっぱり安心感があるので入れてよかったなと思います」
多頭飼いによる猫ちゃんのストレス解消や健康管理のほかに、首輪やリードに慣れさせたりマイクロチップを入れるなど、もしもに備えてのお話がとても印象的でした。マイクロチップは自治体によっては助成金が出る場合もあるので、装着を検討されている方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか?
獣医師さんのワンポイントアドバイス
マンチカンのちくわくんはとっても活発な男の子のようですね。理想の体重は5kgとのことで、目下ダイエット中でしょうか。
猫ちゃんの体重は品種だけでなく生まれつきの骨格によっても理想体重が異なるため、一概には言えませんが、ダイエットの基本は食事です。
室内飼いの猫ちゃんの場合は運動することに限界があるため(それでも毎日30分~1時間程度は一緒に遊び、上下運動などをさせてあげてください)、毎日の食事でカロリーコントロールすることがとても大切です。
最近では猫ちゃんのメタボ化も問題視されており、ダイエット専用の療法食(治療を目的とした動物病院でのみ扱っているフード)も販売されています。
下記は体重増加で陥りやすい負のスパイラルです。
体が重い→動くのが億劫になる→給水量も減る&さらに体重増加→膀胱炎症状や腎臓病、その他疾患に罹りやすくなる
「体重過多は一種の病気である」という認識も飼主さんの間で広まりつつありますが、猫ちゃんの減量は意外に大変で飼い主さんの根気も必要です。まだ若く元気なうちに理想の体重維持を目指しましょう!