社長挨拶

動物が安心して人と共存できる社会の実現へ 代表取締役社長 米満明仁

平素より、PS保険をお引き立て賜り、誠にありがとうございます。

2024年度、日本経済は大きな転換点を迎えました。マイナス金利が終了し、平均株価は史上最高値を更新。さらに、公示地価の上昇率や春闘賃上げ率はバブル期以来の伸びを記録し、ついにデフレからの脱却が実現しました。
個人消費の回復やインバウンド需要の好調によって、景気への期待感が高まる一方で、円安による物価高や人手不足、海外景気の停滞といった懸念も残りました。市場は活況を呈しながらも、慎重な動きが求められる一年となりました。

ペット保険市場は拡大傾向にありますが、普及率は依然として十分ではありません。今後の市場成長には、契約件数のさらなる増加が期待されています。こうした環境の中、当社はペット保険専門会社としてインターネット市場でのPS保険(家庭動物保険)の販売に注力し、経営理念や商品・サービスに共感いただいた代理店さまや協力会社さまとの連携強化に努めました。その結果、2025年3月期の保有契約件数は23万件を突破。前年同期比112.6%の成長を遂げました。

PS保険は、「愛犬・愛猫と安心して暮らしたい」そんな思いから生まれたペット保険です。

一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、ペットの平均寿命は2018年では犬14.29歳、猫15.32歳でしたが、2024年には犬14.90歳、猫15.92歳まで伸びています。ペットの長寿化が進む一方で、高齢化による傷病の増加や、高度化するペット医療による高額な治療費の負担が課題となっています。

そこで当社は、「多くの飼い主さまが無理なく加入でき、長く続けてもらえるペット保険」を目指し、2008年よりPS保険の普及に努めてまいりました。ペット保険があれば、飼い主さまが治療の必要なタイミングでためらうことなく愛する家族を支えられると考えています。

また、「動物が安心して人と共存できる社会の実現」を経営理念に掲げ、社会的責任を果たす活動にも力を入れています。持続可能な社会の実現に向けたSDGsの取り組みとして、「ペットの健康に関する情報発信」や「国際セラピードッグ協会やペットのおうちの活動支援を通じた殺処分ゼロの推進」に貢献しています。当社のロゴマークには、同じ方向を見つめ寄り添うペットと人の姿が描かれています。その後ろ姿を見守る目線こそが私たちであり、ペットの一生に寄り添う飼い主さまを支えたいという思いが込められています。保険の提供だけでなく、ペットと人との共生を支える社会貢献活動にも取り組んでまいります。

皆さまの温かいご支援のおかげで、PS保険は日経トレンディ[ペット保険部門]において4年連続大賞を受賞いたしました。こうした評価を得られたのも、ご契約者さま、代理店さま、協力会社さまなど、関係者の皆さまのお力添えによるものと、心より感謝申し上げます。

今後も、より良いサービスを提供できるよう努力してまいりますので、変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。