資料(業績データ)
直近の事業年度(令和6年度)における業務の概況
少額短期保険業者の現況に関する事項
(事業の経過及び成果)
当期におけるわが国経済は、大きな転換点を迎えました。マイナス金利が終了し、平均株価は史上最高値を更新。さらに、公示地価の上昇率や春闘賃上げ率はバブル期以来の伸びを記録し、ついにデフレからの脱却が実現しました。個人消費の回復やインバウンド需要の好調によって、景気への期待感が高まる一方で、円安による物価高や人手不足、海外景気の停滞といった懸念も残りました。市場は活況を呈しながらも、慎重な動きが求められました。
ペット保険市場は拡大傾向にありますが、普及率は依然として十分ではありません。今後の市場成長には、契約件数のさらなる増加が期待されています。こうした環境の中、当社はペット保険専門会社としてインターネット市場でのPS保険(家庭動物保険)の販売に注力し、経営理念や商品・サービスに賛同いただいた代理店や協業先との連携強化に努めました。その結果、当期末の保有契約件数は238,446件(前期末211,634件)となりました。
また、当期の経常収益は14,178百万円(前期12,216百万円)、経常費用は14,104百万円(前期11,822百万円)、経常利益は73百万円(前期394百万円)となりました。これらの結果、当期純利益は33百万円(前期355百万円)となりました。健全性面でも、ソルベンシー・マージン比率は1,252.2%となり、保険金支払いに問題のない、充分な支払い余力を保持しています。
(対処すべき課題)
引き続き、我々の創業の思い「動物たちが安心して人と共存できる社会の実現」を目指し、ペット保険及び当社の認知度の向上、迅速かつ適正な保険金支払、お客さまの利便性向上を目指して取り組んでまいります。
また並行して、業容拡大に伴う保険金支払査定や契約管理等の業務増加に対するシステム増強、業務効率化、社員育成強化等の社内体制整備を加速させ、お客さま満足度の向上を図ってまいります。