予防接種(ワクチン接種)はペット保険の補償対象?
一般的には補償対象外とする保険が多いものの、保険会社により異なります。ペット保険は、加入後に発生したケガ・病気の治療費を補償するものであり、病気を未然に防ぐ「予防措置」にあたるワクチン接種の費用は、補償対象外とするのが一般的です。
PS保険では、予防措置であるワクチン接種費用は補償対象外です。
参考:ワクチン接種や予防薬投与等の費用は補償の対象となりますか?
ワクチン未接種でもペット保険に加入できる?
ワクチン未接種の場合、ペット保険への加入の可否は保険会社によって異なります。
PS保険では、ワクチン接種の有無のみを理由にお申し込みをお断りすることはありません。
ただし、年齢・既往症・告知内容などの加入条件や審査により、お引き受けできない場合があります。詳細は重要事項説明書および約款をご確認ください。
ワクチンアレルギーがなければ、狂犬病ワクチン以外の接種も推奨されます。
なお、これはペット保険加入の必須要件ではないというだけで、ワクチン接種自体が不要ということではありません。
【注意】狂犬病ワクチンは法的義務です
狂犬病ワクチンは狂犬病予防法に基づき接種が義務付けられています。市区町村が実施する集合注射や動物病院で受けられます。毎年4月から6月が接種期間の目安です。
※詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。
予防接種(ワクチン接種)を受けるべき理由
ワクチン接種は多くの感染症からペットを守るために不可欠です。また、ワクチン接種はペット自身の命だけでなく、動物から人に感染する病気のリスクを低減し、共に暮らす人間の健康を守ることにもつながります。
また、ワクチン未接種が原因で本来は予防できた病気を発症したとき、その治療費が補償対象外となる場合があります。
参考:予防接種(ワクチン接種)で防げる病気は補償されますか?
予防接種で防げる病気の治療費が補償対象となるかどうかは、ペット保険により異なります。PS保険の適用条件は重要事項説明書および約款をご確認ください。
大切なペットの健康を維持するため、ワクチン接種はかかりつけの獣医師と相談のうえ、計画的に実施しましょう。
ワクチン接種を済ませたうえで、さらにペット保険で万が一の事態に備えることをおすすめします。
予防接種(ワクチン接種)を忘れないための工夫を
狂犬病の予防接種については、年に一度、お住まいの市区町村から通知が届きます。
しかし、それ以外の任意接種のワクチンは飼い主自身が時期を管理しなければなりません。接種忘れを防ぐため、動物病院で次回の推奨時期を確認し、カレンダーアプリに登録するなど、計画的な管理を心がけましょう。
猫の予防接種
室内飼いの場合は、感染症にかかる可能性が低い傾向にあるため、忘れがちになってしまう方も多いようですが、室内飼いだから予防接種が必要ないということではありません。
愛猫のことを考えるのであれば、予防接種はかならず受けさせましょう。
体調を崩している時期だった場合や生後間もない場合、高齢の場合、感染症にかかると、命を落とすような事態も考えられます。
ワクチン接種で予防できる猫の病気(ワクチンの種類によって異なります)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症
- 猫白血病ウイルス感染症猫クラミジア感染症
犬の予防接種
毎日の散歩など、外に出る機会が多いため、猫に比べ、犬の予防接種はより重要であると考えられます。
ワクチン接種で防げる犬の病気(ワクチンの種類によって異なります)
- 狂犬病
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)
- 犬伝染性咽頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染症)
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症(イクテモヘモラジー型)
- 犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
- 犬レプトスピラ感染症(グリッポチフォーサ型)
ワクチン接種にかかる費用目安
犬における狂犬病ワクチンはほとんどの動物病院で3,000円程度、加えて注射済票の交付費用で約500円が加算されます。
それ以外は6種混合ワクチンで6,500円~8,000円ほど、9種混合ワクチンで8,000円~10,000円ほどが費用目安です。 猫においては3種混合ワクチンで3,000円~7,000円ほど、5種以上の混合ワクチンで5,000円~10,000円が目安として多いようです。
ただし病院ごとに価格は異なります。アレルギーなどがある場合の処置費用などが加算される場合もあるため、事前確認をおすすめします。 ほとんどの場合「診察料」も必要です。
初診は「初診料」としておよそ1,000円~1500円、再診では「再診料」として800円~1,000円が目安です。
※診療費は参考例であり、平均や水準を示すものではありません。診療費は動物病院によって異なります。






