予防接種は必ず受ける
ペット保険に加入したからといって、予防接種が必要なくなるわけではありません。
予防接種で防げる感染症を未然に防ぎ、予防接種では防げない病気についてはペット保険を利用するような万全の体制を整えたいところです。
予防接種を受けるべき理由
多くの病気を未然に防ぐために、予防接種は必ず受けさせましょう。
わたしたち人間と同様に、犬も猫も予防接種を受けることで、非常に多くの感染症、伝染病などの発症率を大幅に引き下げることができます。
「ペット保険に入っているから安心しすぎて予防接種を忘れた」ということがないように注意してください。
ペット保険は予防接種に適用されません
2016年現在、日本国内のペット保険には、予防接種にかかる費用を負担してくれるものはありません。
ペット保険は原則として、病気になった場合の補償はしてくれますが、病気の予防に関しては補償されないためです。
予防接種で防ぐことができる感染症は、命にかかわる症状が多く含まれます。
予防接種は費用以上の価値がありますので、必ず受けさせてください。
予防接種を忘れないための工夫を
母子手帳のようなものを用意して、予防接種を確実に受けさせられるように十分に気を配りましょう。
一度予防接種を受けると、次の予防接種を受けるまでの期間が長くなりますので、どうしても忘れがちになります。
予防接種の効果がうすれ、免疫力が落ちたところで感染症にかかってしまうと大変です。
スマートフォンのスケジュール管理アプリを活用する方法をとられるペットオーナー様も増えています。
猫の予防接種
室内飼いの場合は、感染症にかかる可能性が低い傾向にあるため、忘れがちになってしまう方も多いようですが、室内飼いだから予防接種が必要ないということではありません。
愛猫のことを考えるのであれば、予防接種はかならず受けさせましょう。
体調を崩している時期だった場合や生後間もない場合、高齢の場合、感染症にかかると、命を落とすような事態も考えられます。
ワクチン接種で予防できる猫の病気(ワクチンの種類によって異なります)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症
- 猫白血病ウイルス感染症猫クラミジア感染症
犬の予防接種
毎日の散歩など、外に出る機会が多いため、猫に比べ、犬の予防接種はより重要であると考えられます。
ワクチン接種で防げる犬の病気(ワクチンの種類によって異なります)
- 狂犬病
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)
- 犬伝染性咽頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染症)
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症(イクテモヘモラジー型)
- 犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
- 犬レプトスピラ感染症(グリッポチフォーサ型)
ワクチン接種にかかる費用目安
犬における狂犬病ワクチンはほとんどの動物病院で3,000円程度、加えて注射済票の交付費用で約500円が加算されます。
それ以外は6種混合ワクチンで6,500円~8,000円ほど、9種混合ワクチンで8,000円~10,000円ほどが費用目安です。 猫においては3種混合ワクチンで3,000円~7,000円ほど、5種以上の混合ワクチンで5,000円~10,000円が目安として多いようです。
ただし病院ごとに価格は異なります。アレルギーなどがある場合の処置費用などが加算される場合もあるため、事前確認をおすすめします。 ほとんどの場合「診察料」も必要です。
初診は「初診料」としておよそ1,000円~1500円、再診では「再診料」として800円~1,000円が目安です。
※診療費は参考例であり、平均や水準を示すものではありません。診療費は動物病院によって異なります。