イングリッシュ・セター
イングリッシュ・セターのかかりやすい病気と特徴についてご案内いたします。
すでに一緒に暮らしているご家族の方、これから家族に迎え入れられる方は、ペット保険加入をご検討の際にお役立てください。

かかりりやすい病気
- アトピー性皮膚炎
- 股関節形成不全
- 難聴
- 進行性網膜萎縮症
イングリッシュ・セターとは
イングリッシュ・セターはイギリスが原産国の鳥猟犬になり、一般的にはセターをよばれます。
セターとはセッターと動議でこの犬をイングリッシュ・セッターということもあります。
セッターは獲物を見つけ、構える姿勢をとる(セットする)ことからこの名前がつけられています。優秀なセッターが目線で獲物をひるませてからその場から動けないようにし、一匹ずつ飛び立たせることもできます。
イングリッシュ・セターはセッターの中でも人気で有名な犬種になります。
イングリッシュ・セターの歴史は1500年代ごろまで記録があり、イングランド北東部にあるノーザンバーランドのロバート公爵が山うずら猟のために訓練した記録が残っています。
イングリッシュ・セターの祖先犬はスコットランドに古くから存在したセッティング・スパニエルいわれています。
イングリッシュ・セターは猟犬としての能力を重視されていたため当初は外見の重視はされなかった。狩猟に銃が導入されるとセッターはポインターと同様に、立ったまま停止して獲物の位置を指すようになりました。
その後19世紀ごろには盛んに改良が行なわれ、エドワード・ラベラックが育成した血統が現在の血統の容姿に貢献したといわれています。
現在のイングリッシュ・セターの特徴的な毛色に、白地に細かい斑模様が散る「ベルトン」はラベラックの作り出した用語になります。
1859年にはイギリスで開催された世界最初のドッグショーにイングリッシュ・ポインターとともに出陳されています。
日本には明治の初頭に初めてやってきました。現在でも愛玩犬、ショードッグ、として飼育が行われています。
イングリッシュ・セターの容姿
イングリッシュ・セターは筋肉質ではあるがすっきりしたアウトラインの外観をしています。サイズは雄で体高65〜68cm、雌で体高61〜65cmで体重25〜30kg程の大型犬となります。
また、頸がすっきりと長いことも特徴で優雅な外貌を作っています。実猟向けのタイプであるフィールドタイプはショータイプよりも小柄ではありますが、ショータイプの方が細身です。
耳は垂れていてシルキーな毛で覆われています。また、尻尾は背中と同じ高さで付いていて、三日月刀のような形をしているが背中より上に掲げることはなく、美しい飾り毛があります。
被毛は耳と同じ高さの部分からわずかにウェービーでシルキーです。
また、お尻から足まで豊富なフェザーがあります。
毛色は以下になります。
- ブルー・ベルトン(ブラック&ホワイト)
- オレンジ・ベルトン(オレンジ&ホワイト)
- レモン・ベルトン (レモン・ホワイト)
- レバー・ベルトン(レバー・ホワイト)
- ブルー・ベルトン&タン(トライカラー)
- レバー・ベルトン&タン(トライカラー)
このベルトンという特殊な呼び方はイングリッシュ・セターのティッキングを説明するのに使用される名称で、この犬種に深く関与したエドワード・ラベラックの著書にて使用され、現在でも使用されている用語です。
イングリッシュ・セターの性質
イングリッシュ・セターはとても友好的で人に慣れやすく、明るい性格です。また、気質もおだやかで優しく他の犬とも仲良くすることができます。
元々、狩猟のために作出された犬種になりますので活発で力強く鋭敏な感覚をもっています。一般的にショータイプと呼ばれている犬は前者の明るさが前面にでた家庭的な性格の場合が多いです。
対してフィールドタイプは狩猟意欲が強く、活動的な性格が強い性格です。
子供とも仲良く遊ぶことはできますが大型犬で力が強いので事故がおこらないとも限りません。
しつけはしっかりと行ないましょう。
猟犬になるので主人のいうことはしっかり聞くことができます。
そのためにも子犬のころから主従関係はしっかり覚えさせましょう。
イングリッシュ・セターは遊んだり、運動したりすることが大好きです。
お散歩は1-2時間位してあげてください。ドックランなどでいっぱい走ることも大好きです。
被毛がシルキーで柔らかいため毛玉になりやすいです。
そのためお散歩の後は軽くブラッシングしてあげたりする癖をつけましょう。
特に飾り毛のもつれも注意してコーミングしてあげるといいでしょう。