ペット保険の加入条件である「告知義務」

  • ペット保険に加入するには、現在のペットの健康状態や、これまでにかかった傷病歴を正確に申告する必要があります。

    これを告知義務といいます。

    かかった病気の種類によっては、ペット保険に加入ができない場合があります。また、補償開始日までに発症した病気やケガについては、補償の対象外となります。

  • ペット保険の告知義務について

ペット保険の加入条件とは

前提として、ペット保険へ加入する際にはいくつか条件があります。ただし、詳細に関しては保険会社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

※あくまでも加入する際に満たす必要のある条件です。人間の保険と同じく審査を行うため、条件を満たしていてもお引き受けできかねる場合があります。

健康体であること(原則として)

どの保険会社も原則としては、ペットが健康体であることを加入条件に設けているケースが多いです。
具体的に健康体と定義されやすい内容は、

  • 治療を行っている最中のケガや病気がない
  • 投薬をしてない

といった内容が挙げられます。

※あくまで一例を紹介しており、詳しい基準はペット保険各社によって異なります。

年齢制限をクリアしていること

どの保険会社もペット保険の加入条件に年齢制限を設けている傾向にあります。したがって、検討中の会社は条件が設定しているか事前確認しておくと安心です。

※1PS保険は、補償開始日時点で生後30日以上、8歳11か月までとなっています。

※2また、PS保険の場合、血統書等の誕生日を確認できる書類がない時は、動物病院で推定年齢を調べていただく必要があります。

持病があるペットでもペット保険に入れるの?

ペットに持病があってもペット保険へ入れる可能性はあります。

ただし、ペット保険の加入は原則として健康が条件と言われているため、健康体に比べると加入しづらかったり、そもそも加入ができない持病(病気)を各保険会社で設けていたりします。

したがって、事前に各保険会社の加入条件に目を通してみるのがよいでしょう。

※加入不可に該当する傷病は各保険会社によって異なりますので、事前にご確認ください。

※加入ができない傷病と加入後に補償範囲となる傷病は同じではございません。

※加入前に該当するとPS保険に加入できない症例はこちら
  • 循環器

    • 心疾患
    • 犬糸状虫症(フィラリア症)
  • 泌尿器系

    • 腎不全
    • 尿結石症(膀胱・尿道)
    • 尿結晶症(ストルバイト・シュウ酸カルシウム等)
  • 脳神経系

    • 水頭症
    • 脳炎
    • 脳神経炎(けいれん発作等含む)
    • てんかん(特発性含む)
  • 眼科

    • 緑内障
    • 白内障
  • 呼吸器系

    • 気管虚脱
    • 横隔膜ヘルニア
  • 消化器系

    • 巨大結腸症
    • 巨大食道症・食道拡張症
    • 炎症性腸疾患(IBD)(リンパ球型質細胞性腸炎、蛋白漏出腸炎、リンパ管拡張症含む)
    • 肝不全・肝硬変(肝線維症を含む)
    • 慢性肝炎
    • 門脈シャント
    • 門脈低形成
    • 胆泥症・胆石症
    • 膵外分泌不全
    • 慢性膵炎
  • 内分泌・免疫系・腫瘍

    • 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
    • 免疫介在性血小板減少症(IMTP)
    • 甲状腺疾患
    • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
    • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
    • 糖尿病
    • 自己免疫性疾患(多発性関節炎・リウマチ・天疱瘡、全身性エリテマトーデス等)
    • 悪性腫瘍
  • 猫限定

    • 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
    • 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ・FIV)
    • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
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  • 呼吸器系

    • 気管虚脱
    • 横隔膜ヘルニア
  • 消化器系

    • 巨大結腸症
    • 巨大食道症・食道拡張症
    • 炎症性腸疾患(IBD)(リンパ球型質細胞性腸炎、蛋白漏出腸炎、リンパ管拡張症含む)
    • 肝不全・肝硬変(肝線維症を含む)
    • 慢性肝炎
    • 門脈シャント
    • 門脈低形成
    • 胆泥症・胆石症
    • 膵外分泌不全
    • 慢性膵炎
  • 内分泌・免疫系・腫瘍

    • 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
    • 免疫介在性血小板減少症(IMTP)
    • 甲状腺疾患
    • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
    • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
    • 糖尿病
    • 自己免疫性疾患(多発性関節炎・リウマチ・天疱瘡、全身性エリテマトーデス等)
    • 悪性腫瘍
  • 猫限定

    • 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
    • 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ・FIV)
    • 猫伝染性腹膜炎(FIP)

ペット保険で告知が必要な理由

  • 加入者間で公平性を保たないと、会社が破綻してしまいます。
    加入者間の公平性を保つことで、健全な保険制度が成り立っています。
  • ペット保険は、人間の保険と同様に、加入者が出し合った保険料で相互を扶助する制度です。

    そのため、健康状態が悪い、病気で弱っている、高齢で病気にかかりやすい、といったペットも保険に加入できてしまうようにすると、加入者間で公平性を保つことができなくなり、保険制度が成り立たなくなります。

    ペット保険は、ペットを飼育する飼い主の方が病気やケガの出費に備えるために加入するものです。従いまして、加入者は契約を行う時に、ペットの健康状態や過去の病歴などを正確に申告することを求められています。

告知事項で聞かれる主な内容

加入の際に告知する事項は、各保険会社によって異なりますが、申込んだ時点でのペットの健康状態や病気の既往歴などが主に確認されます。

ペットメディカルサポートのペット保険「PS保険」が告知事項で確認する項目は、以下の内容となります。

  • 既往症(これまでに患った病気やケガについて)
  • 過去3か月以内に病気やケガで治療を受けた内容(傷病名・治療内容・治療期間・動物病院名)
  • 他社で加入のペット保険契約の有無とその満了日

※下記の4項目は、告知事項ではありませんが、保険料の決定・引受上の重要事項です。故意より記載事項に虚偽の事項があった場合、契約を取り消し、または、無効扱いとさせていただく場合があります。
従いまして、事実をよくご確認の上、記載のほどお願いします。

①ペットの生年月日・②ペットの体重・③ペットの種類・④品種

告知事項に違反した場合は、ペット保険の契約解除もあり得る?

  • ペット保険に申込む際に記載した告知事項の内容が事実と異なることが判明した場合「告知義務違反」となり、補償が正しく受けられないばかりでなく、契約が解除されてしまう場合があります。

    正しく事実を告知することは保険契約者の義務となりますので、告知事項の質問項目に対しては、必ずありのままの事実を正確に記入する必要があります。

  • 虚偽申告、ダメ、絶対!
    虚偽申告、ダメ、絶対!

告知義務違反を避けるための注意点

ペットの健康状態を把握しておく

各保険会社によって告知事項の内容は異なりますが、

  • ペットの生年月日
  • 体重
  • 種類(犬種/猫種)
  • 過去の病歴

といった内容が聞かれる傾向にあります。

理由としては、ペット保険へ加入する前に既往歴や現在の健康状態をきちんと認識したいという意図があるからです。

そのため、ペットの健康状態を正確に伝えるためにも、健康診断は定期的に受け、健康状態を把握しましょう。既往歴がある場合は病名や治療内容を細かく記録しておきましょう。

また、予防接種で未然に回避できる病気は補償の範囲外になることが多いため、合わせて予防接種も行っておくと安心です。

※冒頭部分でも触れていますが、各保険会社によって告知内容が異なります。

ミックス犬は正しい体重を計測する

ミックス犬の場合、犬種で区分できないため、体重で小型犬/中型犬/大型犬と分類している傾向にあります。

ただし、分類する体重などは各保険会社によって異なります。

誤った体重を告知してしまうと違反になる恐れもあるので、まずは正確なペットの体重を把握しましょう。

ペット保険に加入する手続き方法

ペット保険の主な加入方法は、

  • ネット申込みで加入
  • 申込書を郵送して加入
  • 動物病院/ブリーダー/ペットショップといった代理店で加入

などが挙げられます。

ネット申込みは手軽に加入できるので人気があり、資料請求してから申込書を送る方は比較検討される方が多いようです。

PS保険

記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。