2022年の高額保険金お支払い事例 一覧

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 急性胃腸炎、胆嚢炎 ¥631,600
2 小型犬 パテラ ¥580,700
3 小型犬 白内障、膵炎・肝炎 ¥408,600
4 小型犬 膀胱がん ¥380,000
5 小型犬 腸炎・膵炎疑い ¥372,500

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
15.29

※2022年4月1日~2022年4月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 腎臓病、歯科疾患 ¥593,800
2 尿管結石・尿管閉塞 ¥537,500
3 小型犬 モンテジア骨折 ¥521,500
4 大型犬 悪性リンパ腫、下痢、大腸炎 ¥430,500
5 小型犬 歯肉炎、僧帽弁閉鎖不全症・三尖弁閉鎖不全症・肺水腫、
結膜炎、アレルギー、外耳炎
¥429,500

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.82

※2022年3月1日~2022年3月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 外耳炎、糖尿病・膵炎、血小板減少症 ¥587,000
2 中型犬 会陰ヘルニア(下痢、軟便、便秘) ¥464,300
3 小型犬 蛋白漏出性症、慢性胆のう炎、胆管炎、子宮水腫、傍卵巣嚢腫 ¥400,000
4 大型犬 異物誤飲・急性胃炎・細菌感染性腹膜炎 ¥390,800
5 小型犬 僧帽弁閉鎖不全症、肺水腫 ¥373,400

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
13.17

※2022年2月1日~2022年2月28日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2022年6月8日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの歯周病の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 中型犬 歯周病 ¥30,100

高額診療「犬の会陰ヘルニア」を獣医師が解説

2022年2月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の会陰ヘルニア」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

会陰ヘルニアとは、どんな病気なのか

会陰部に生じるヘルニア(体の組織が本来ある場所から飛び出す状態)が会陰ヘルニアです。会陰部は肛門(こうもん)付近の場所で、オスでは肛門から陰嚢(いんのう)の間、メスでは肛門から膣口(ちつこう)の間が該当します。骨盤の底には骨盤隔膜という強い筋肉や筋膜があり、直腸や膀胱(ぼうこう)があるべき場所に収まるようにしっかり支えていますが、骨盤隔膜が委縮すると会陰ヘルニアが起こります。

会陰ヘルニアでは、脂肪、直腸、膀胱、前立腺などが飛び出す場合があります。

便の出が悪かったり、会陰部の膨らみに気付いたりして動物病院を受診する場合が多く見られますが、ほかに現れる症状は何が飛び出しているかによって異なります。脂肪だけであれば大きな症状は見られませんが、直腸の一部が飛び出すと便秘や排便困難、しぶりなどが生じ、膀胱の一部が飛び出すと排尿障害、排尿痛などが生じます。

会陰ヘルニアにかかるほとんどの症例はオスであり、メスではまれです。特に、去勢をしていない中年齢以降のオスで発症リスクが高まります。

事例の中型犬の会陰ヘルニアの通院日数、入院日数、手術回数について

種別 中型犬
傷病名 会陰ヘルニア
通院日数 5日
入院日数 16日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の会陰ヘルニアの診療内容

※下記の内容は、犬の会陰ヘルニアの一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。特に、去勢手術が済んでいるか、排尿排便時の様子に異常はないか聞き取ります。また、会陰部の膨らみの様子を観察します。ヘルニアが片側だけの場合もあれば、両側の場合もあります。

触診

直腸検査を行います。直腸から指を入れ、会陰部の膨らみがある部分に直腸の一部が入り込んでいないか確認します。入り込んだ直腸が憩室(袋状になった状態)になると、便が溜まって症状がさらに悪化する場合があります。

画像検査

レントゲン検査や超音波検査を行い、直腸や膀胱の一部がヘルニアを起こしていないか確認します。造影剤を使用する場合もあります。

そのほか

ほかの病気との鑑別や、体の現状を知るために、必要に応じて血液検査を行います。

治療法

根本的な治療は外科手術のみです。内科治療は、重度ではない症例かつ外科治療が難しい場合にのみ選択されます。

内科治療

会陰ヘルニアにより排便困難が見られる場合は、下剤を用いて排便を促します。ヘルニアが生じている直腸の一部に便が溜まっている場合は、摘便を行う場合もあります。

外科治療

ヘルニア部分を塞ぐ手術を行います。去勢手術が済んでいない場合は、同時に行うケースもあります。ヘルニア部分を塞ぐ材料には、人工物(メッシュ)や自己組織(筋肉や精巣の総鞘膜など)を使用します。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行い、全身麻酔が安全に行えるか確認します。

予後

外科治療を行っても再発リスクは高く、1年以内に再発するケースもあります。特に、骨盤隔膜の委縮が重度の場合や、ヘルニアが両側に発生している場合は、再発リスクが高まります。再発した場合は、再手術が必要です。

まとめ

会陰ヘルニアは去勢手術で発症リスクが減らせます。去勢手術には、太りやすくなるというデメリットが挙げられますが、会陰ヘルニアや前立腺疾患、精巣疾患などの病気を予防でき、穏やかに過ごしやすくなるというメリットもあります。会陰ヘルニアをはじめとするさまざまな病気で大切な愛犬が苦しまないためにも、去勢手術をまだ迷っている飼い主さんは、一度検討してみましょう。

また、高齢になって、排便に時間がかかったり、便秘気味になったりした際には、「年のせいかな」と様子を見ずに、早めに動物病院を受診するのも大切です。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 顔面腫脹・アレルギー疑い、嘔吐・下痢、椎間板ヘルニア、膵炎 ¥602,200
2 発作、尿道閉塞・膀胱炎、門脈体循環シャント ¥589,800
3 小型犬 左肛門腺癌、上皮小体疾患、肝細胞腺腫(良性)、排尿障害、腎不全、前立腺がん ¥563,200
4 小型犬 慢性腎不全、眼科疾患、心疾患 ¥486,500
5 小型犬 膿皮症、細菌性皮膚炎、胆管閉塞疑い ¥426,400

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
10.39

※2022年1月1日~2022年1月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2022年5月11日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの胃腸炎の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 胃腸炎 ¥25,100

高額診療「猫の門脈体循環シャント」を獣医師が解説

2022年1月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「猫の門脈体循環シャント」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

門脈体循環シャントとは、どんな病気なのか

門脈は、胃腸や脾臓(ひぞう)、膵臓(すいぞう)などの腹部の臓器(泌尿器系を除く)から集められ肝臓に入っていく静脈を指します。門脈内の血液には、胃腸から吸収した栄養やそのままでは有毒な物質が含まれていますが、正常な場合は肝臓内でより吸収されやすいかたちや害のないかたちに代謝され、心臓に戻る静脈に合流します。

門脈体循環シャントとは、この門脈が枝分かれして異常な血管(シャント)ができてしまう疾患です。そのため、肝臓で代謝が済んでいない門脈血が体循環(心臓から送られた血液が動脈、毛細血管を経て静脈を通って心臓に戻る循環)に直接入り込み、さまざまな症状を引き起こします。門脈体循環シャントは、生まれつきの先天性と、門脈圧の上昇が原因で後から発生する後天性があります。

門脈体循環シャントの症状として、肝臓への栄養供給不足による発育不良、本来肝臓で代謝される有害物質が脳に達して脳の機能が低下する病気(肝性脳症)による神経症状(ふらつき、異常行動、よだれの垂れ流し、沈うつ、視力低下など)、血尿、頻尿などがあります。通常、これらの症状は1~2歳までに現れます。

門脈体循環シャントは、アメリカン・ショートヘア、ペルシャ、シャムなどの猫種で起こりやすいとの報告があります。また、猫では後天性のケースは非常にまれです。

事例の猫の門脈体循環シャントの通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病名 門脈体循環シャント
通院日数 20日
入院日数 15日
手術回数 2回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

猫の門脈体循環シャントの診療内容

※下記の内容は、猫の門脈体循環シャントの一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診、触診

飼い主さんに症状が始まった時期、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。生まれつき門脈体循環シャントがある猫は体が十分に発育しない場合があるため、体つきも観察します。

血液検査

血中の肝酵素、尿素窒素、クレアチニン、アンモニアなどを確認します。また、食前と食後2時間の総胆汁酸(TBA)の値を測定します。これにより肝臓がどれくらい働いているか、門脈体循環シャントの可能性が高いかを判断できます。

画像検査

レントゲン検査と超音波検査を行い、肝臓の状態や大きさ、血管を確認します。シャント部分の血管を詳細に検査するために、造影剤を使用したCT検査が必要になる場合があります。

尿検査

採尿をして、尿の色、濃さ、たんぱくや糖の有無、細菌や結晶成分があるかなどを確認します。門脈体循環シャントが発生すると、尿が薄くなる傾向があります。

治療法

先天性の門脈体循環シャントでは外科治療が第一選択になります。一方、後天性の場合は通常、外科治療ではなく、内科治療が選択されます。

外科治療

門脈血が直接静脈に流れないように、シャント部分の血管を結紮(けっさつ)する手術を行います。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行い、全身麻酔が安全に行えるかを確認します。

内科治療

肝性脳症に対する治療が中心です。急性の肝性脳症を起こしている場合は、点滴を流しながらの入院が必要になりますが、通常は通院で治療を行います。血液中のアンモニアの上昇を抑えるために、アンモニアが発生しにくい食事への変更が推奨され、アンモニアの排泄(はいせつ)を促す薬を使用します。腸内でアンモニアやその他の毒素を産生する細菌を減らすために、抗生剤を使用する場合もあります。

予後

外科治療の合併症として発作が起こる場合がありますが、術後数か月で落ち着いてくるケースが多い傾向にあります。順調に回復し退院できた場合は、7割程度が予後も長期的に良好です。一方、重度の門脈圧の上昇があり内科治療を行っても症状が安定しない場合、予後は残念ながらあまり期待できません。

まとめ

猫の場合、門脈体循環シャントの発生自体が犬に比べると低く、後天的に発生するのはさらにまれです。そのため、ふらつきやよだれの垂れ流しなどが見られても、一番初めに門脈体循環シャントを疑う必要はありません。門脈体循環シャントは血液検査で診断できる病気ですので、少しでも気になるときは獣医師に相談をして、検査を受けましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 僧帽弁閉鎖不全症 ¥766,700
2 心筋症・壊死 ¥518,200
3 小型犬 てんかん発作、腎不全 ¥502,200
4 小型犬 脳腫瘍・脳腫瘤 ¥500,000
5 小型犬 僧帽弁閉鎖不全症 ¥468,700

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
7.88

※2021年12月1日~2021年12月31日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2022年4月6日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの胃腸炎の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 胃腸炎 ¥36,900

高額診療「犬の脳腫瘍・脳腫瘤」を獣医師が解説

2021年12月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の脳腫瘍・脳腫瘤」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

脳腫瘍・脳腫瘤とは、どんな病気なのか

腫瘍には良性と悪性があり、悪性のものを「がん」と呼びます。頭蓋内にできる脳腫瘍には、頭蓋内の組織から発生した「原発性」と、頭蓋内以外の場所でできたがん病巣から血管やリンパ管を介して頭蓋内に転移した「転移性」があります。このほかに、鼻腔(びくう)内にできた腫瘍が拡がって脳まで到達する「浸潤性」もあります。
脳腫瘍は、一般的に高齢での発症が多い疾患です。

犬の原発性脳腫瘍で一番多いのは、髄膜腫(脳を覆っている膜から発生する腫瘍)です。転移性脳腫瘍は、リンパ腫、血管肉腫、乳腺がんなどが挙げられます。

脳腫瘍の症状や予後は、腫瘍の種類以外にも、腫瘍ができた場所や大きさなどによって異なります。良性でも、腫瘍が大きくなるにつれ頭蓋内圧が上昇するため、けいれん発作といった神経症状が起こります。

事例の犬の脳腫瘍・脳腫瘤の通院日数、入院日数、手術回数について

種別 小型犬
傷病名 脳腫瘍・脳腫瘤
通院日数 0日
入院日数 20日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の脳腫瘍・脳腫瘤の診療内容

※下記の内容は、犬の脳腫瘍・脳腫瘤の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。

触診

脳腫瘍は頭蓋内にあるため触診での確認はできません。転移性脳腫瘍の原発巣になりうる乳腺がんやリンパ腫などは、触診で確認できる場合もあります。

血液検査

採血をして、全身状態を確認します。また、脳腫瘍と同様の神経症状を起こす疾患の除外も行います。

画像検査

全身状態の確認のためにレントゲン検査を行います。転移性脳腫瘍の原発巣が確認できる場合もあります。ただし、脳腫瘍の診断はレントゲン検査では行えないため、CT検査やMRI検査が必要です。

病理検査

手術前の病理検査は通常不可能ですが、浸潤性のケースでは、鼻腔内腫瘍を採取し確認できる場合もあります。

治療法

脳腫瘍の一番の治療法は外科治療ですが、腫瘍の発生場所や、周りの組織への浸潤(しみ込むように広がる状態)の状況によっては外科治療ができません。その場合は、放射線療法や内科治療を行います。

外科治療

頭蓋内の病巣部を切除します。なお、外科手術は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行い、全身麻酔が安全に行えるかを確認します。

放射線療法

放射線療法は、外科手術ができない場合や、手術したものの腫瘍を完全に摘出できなかった場合、悪性度の高い脳腫瘍で再発を防止する目的などで行います。放射線療法が可能な病院施設は限られるため、かかりつけの病院からの紹介が必要です。

内科治療

抗がん剤や脳腫瘍により上昇した頭蓋内圧を下げるための薬、てんかん発作を抑えるための薬などが使用されますが、十分な治療法はまだ確立されていません。自力での排泄(はいせつ)ができないケースでは、圧迫排尿といった看護管理が行われます。

予後

腫瘍が大きくなる前に外科治療が行えたかどうかで予後は異なります。悪性度の低い小さな腫瘍が完全に切除できた場合は、術後も数年生存できた報告もあります。外科治療が行えず、内科療法のみの場合は、残念ながら予後は不良のケースがほとんどです。

まとめ

脳腫瘍によりふらつきや認知機能の低下などの症状が現れますが、「年のせい」と誤解されがちで、診断が遅れるおそれがあります。少しでも愛犬のいつもと異なる症状に気付いたら、積極的に動物病院を受診して、加齢による現象なのか脳腫瘍による問題なのかを診断してもらいましょう。早期に適切な治療を受けることで症状が和らぎ、良好な予後が期待できます。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 アポクリン腺癌、尿道炎 ¥486,800
2 小型犬 網膜剥離、左前十字靭帯部分断裂 ¥457,700
3 小型犬 肝臓病、胆嚢炎、膵炎 ¥422,900
4 小型犬 膝蓋骨内方脱臼 ¥418,800
5 小型犬 消化器疾患、僧帽弁閉鎖不全症・肺水腫、皮膚炎、気管支炎 ¥412,400

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。

請求書類到着日から
着金するまでの日数
平均
12.17

※2021年11月1日~2021年11月30日に保険金支払手続きを行った事案
※保険金請求書類が整った日の翌日から起算してお客さまの口座に振り込まれる日までの実日数(土日祝日を含みます)

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

[追記日] 2022年3月9日

平均的な保険金のお支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的な保険金のお支払い事例としてペットの膀胱炎、腎盂腎炎の診療をご紹介します。

事例 種類 病気・怪我の種類 お支払い金額
1 小型犬 膀胱炎、腎盂腎炎 ¥40,000

高額診療「犬の膝蓋骨内方脱臼」を獣医師が解説

2021年11月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の膝蓋骨内方脱臼」の診療内容について、当社ペット保険付帯サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

膝蓋骨内方脱臼とは、どんな病気なのか

膝蓋骨は膝にあるお皿のような形の骨で、大腿骨(だいたいこつ)にある溝におさまっています。膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨が大腿骨の溝から外れてしまう病気で、内側に外れるのが内方脱臼です。膝蓋骨脱臼が起こると、後肢(後ろ足)を地面に着けずに挙上した(持ち上げた)ままにしていたり、触ると痛がったりします。自ら屈伸などをして自然と脱臼が戻ることもありますが、繰り返し脱臼したり、戻らなかったりする場合は手術になるケースもあります。脱臼に伴い、膝蓋骨を支える前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)の損傷や、足の骨に変形が見られる場合もあります。

膝蓋骨内方脱臼の好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)として、先天的に大腿骨の溝が浅いトイ種(チワワ、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、トイプードルなど)が挙げられます。ただし、どの犬種でも事故の外傷で膝蓋骨脱臼を起こす可能性があります。内方脱臼とは逆に、外側に外れる場合を外方脱臼といい、大型犬や牛・馬などに多く見られます。

事例の犬の膝蓋骨内方脱臼の通院日数、入院日数、手術回数について

種別 小型犬
傷病名 膝蓋骨内方脱臼
通院日数 8日
入院日数 9日
手術回数 2回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポート株式会社が補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の膝蓋骨内方脱臼の診療内容

※下記の内容は、犬の膝蓋骨内方脱臼の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

問診、視診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。また、犬の体格、四肢の位置、体重のかけ方、座り方、筋肉のつき方などを観察します。

触診

膝蓋骨の脱臼のしやすさや戻り具合などを触診で確認し、画像診断の結果と合わせて、以下の4つのグレードに分けます。

グレード1:膝蓋骨を指で押すと脱臼するが、押すのをやめるとすぐに正しい位置へ戻る。

グレード2:膝蓋骨を指で押したり膝を曲げたりすると脱臼し、押すのをやめても正しい位置へ戻らない。膝を伸ばしたり指で膝蓋骨を押したりすると、正しい位置に戻る場合が多い。

グレード3:膝蓋骨がいつも脱臼している状態で、指で押すと正しい位置に戻るが手を離すとすぐにまた脱臼してしまう。

グレード4:膝蓋骨がいつも脱臼している状態で、正しい位置に戻せない。

画像検査

レントゲン検査を行い、膝蓋骨の位置、大腿骨の溝の状態、骨のねじれの有無などを確認します。

治療法

犬の膝蓋骨内方脱臼では、グレードにより治療法が変わります。
グレード1では状態を悪化させないように、普段の生活で以下の3点に気を付けながら、経過観察を行います。

1.体重管理

適正な体重をキープして、膝への負担を軽減します。特に小型犬では、数百グラムの体重の増加でも膝に負担がかかる可能性があります。

2.運動制限

適度な運動は健康維持には大切であり、筋肉が発達することは膝関節を支えるうえでも重要です。しかし、膝蓋骨脱臼と診断を受けた場合は、運動制限が必要な場合があります。全速力で走る行為などは避けたほうがいいでしょう。

3.床材の見直し・足裏のケア

四肢が滑りやすいと関節に負荷がかかります。フローリングの上に滑りにくい素材の床材を敷いたり、塗るタイプの滑り止めなどを使用したりすることをおすすめします。
また、爪が伸びすぎていたり、肉球が毛で覆われていたりすると滑りやすくなります。爪や足裏を定期的にチェックしましょう。

グレード2以上には、外科治療が第一選択です。外科治療では、膝蓋骨が脱臼しないよう安定させる手術を行います。術式は数種類あり、グレードや前十字靭帯の損傷の状態、骨の変形の有無、犬の状態などから総合的に判断します。両後ろ足が膝蓋骨内方脱臼を起こしている場合は、一方の足を手術し、1か月ほどして状態が安定してからもう片方の足の手術を行います。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行い、全身麻酔を安全に行えるかを確認します。

予後

術式によって予後に多少の差が出ますが、通常は手術から2週間ほどは安静に過ごし、同じ頃に抜糸を行います。術後1か月くらいから徐々に運動ができます。自宅で愛犬を安静にさせるのが難しい場合は、術後の入院期間が長くなる可能性があります。また、術後は定期的な診察と経過観察を行い、患部の腫れや痛みがある場合は内服(飲み薬)で治療します。

まとめ

犬の膝蓋骨内方脱臼は、なりやすい犬種が存在するものの、どの犬種でも起こるおそれがある疾患です。
グレード2以上のベストな治療は外科手術です。診療費が高額ではありますが、適切なタイミングで適切な手術を受けることで、愛犬は痛みから早く解放され、お散歩やお出かけなど日常生活を楽しめるようになります。また、グレード1と診断された場合は、膝に過度な負担がかからないよう愛犬の体調管理やこまめなケアを心がけましょう。

執筆者プロフィール

三宅亜希 先生
三宅亜希 先生

獣医師。日本で唯一の電話相談専門病院である「電話どうぶつ病院Anicli24」院長。電話による24時間365日の相談、健康診断や未病予防の啓発、獣医師向けのホスピタリティ講演などを中心に活動。