猫の甘噛みの理由は何? 正しい対処法を知って親愛を深めよう!

最終更新日:2024年07月10日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

猫の甘噛みって? 本気噛みとの違いは

猫の甘噛みとは、猫が手加減をして噛んでいる状態で、皮膚にキズを付けるほどの力を入れていない咬み方のことです。本気で噛む場合には猫の手加減がありませんので、牙が深く入るために噛まれた後には出血と腫れ、痛みが強く出ます。

しかし甘噛みであっても、人としては噛まれると痛い!ということもあるので、猫にしてほしい行動ではないでしょう。そのため猫には甘噛みが「楽しい!」あるいは「噛むと人が思い通りになる!」と思わないように人の行動には注意が必要です。

猫が甘噛みをする理由とは

ここからは、猫ちゃんが甘噛みをする主な原因や理由について詳しくご紹介していきます。

甘噛みの理由1. 甘えようとしている

猫の甘噛みの理由の一つ目には「甘え」という意思表示が隠れています。つまり、親愛の情をこめて人をガジガジとかじっているケースです。

猫同士のコミュニケーションの中でグルーミングしあうというものがあり、親しみとして舐めあったり甘噛みしあうことがあるのです。猫が人の顔に自分の顔をこすりつけてきて、さらには人の顎や鼻、耳をガジガジと噛んでくることがあり、甘えや親愛を示してくれます。

甘噛みの理由2. 気を引こうとしている

猫が甘噛みする理由の二つ目として「気を引きたい」という気持ちがあります。よく聞く甘噛みのタイミングとして、寝ている時や早朝に、猫に齧られて起こされる、というものがあります。

最初は猫も鳴き声などで訴えているのですが、それでも飼い主が自分を見てくれない時は、次の手段として「甘噛み」を使ってくるのです。とても賢いので、噛めば自分のことを構ってくれると分かっているのでしょう。

甘噛みの理由3. ストレスを感じている

猫はストレスを感じている時も、それを甘噛みで伝えてくることがあります。猫は言葉で伝えられないために、「嫌なんだ!」という気持ちを「噛む」という行動でこちらに示している訳です。

状況としては、飼い主さんに撫でてもらって最初はうれしいけれど、「もう十分だな。撫でるの止めて欲しいな」と猫の気持ちが変わってくると、手を甘噛みしてきます。「撫でるのはやめて」という意思表示です。

甘噛みの理由4. 歯に違和感を覚えている

歯の抜け変わりや、成長期の噛みたい時期には猫の甘噛みが多くなることが多いです。乳歯が抜ける際には、歯の違和感のようなものがあり、人と同様にどうにかしたい感覚があるのかもしれません。

そのため生後3カ月~6カ月の歯の抜け変わりの時期は、噛みついてくる行動が増えます。できるだけ人の手足ではなく、おもちゃを噛んでもらいましょう。

甘噛みの理由5. 発情によるもの

メス猫は一定の周期で発情期を迎えます。オス猫は、周期的な発情をしませんが、発情期のメス猫の発するフェロモンに反応し、発情します。

発情期した猫は性ホルモンによって気持ちの不安定さが出るためなのか、ひどく甘えたがりになったり、興奮状態になることがあり、甘噛み行動も多くでるケースがあります。

太陽の出ている時間が長くなり始めると、猫の発情周期にスイッチが入りますので、避妊手術をしていない猫では周期的に情緒不安定になることもあるでしょう。こちらは避妊手術で軽減することが出来ます。

オス猫は周期的な発情はありませんが、去勢手術によってメス猫のフェロモンに反応しにくくなるため、負担は軽減される可能性が高いです。

猫に甘噛みされた時の対処法とは

猫に甘噛みされてしまった時の対処法として一番推奨されるのが「無反応」です。痛くないなら別として、猫に噛まれて無反応でいられる人も少ないかと思うのですが、そこはぐっと我慢です。

なぜなら、猫に以下のような勘違いをしてもらいたくないためです。

  • 噛めばこっちを見てくれる
  • 噛めば構ってくれる
  • 噛めば嫌なことをやめてくれる
  • 噛めば良いことがある

人が甘噛みに反応すると、猫は甘噛みを有効な手段だと勘違いしてしまいます。難しいことですが、「無反応」に徹し、「噛んでも良いことはないよ」と猫に学習してもらいましょう。

まとめ

  • 猫が甘噛みをするのには、しっかりと理由があることを理解しましょう。
  • 猫の本気噛みを経験したことのある人は少ないかと思いますが、「肉を割くぞ」という意気込みを感じる噛み方です。
  • 甘噛みは手加減してくれているのね、愛なのね、と解ります。
  • つまり甘噛みは猫の愛情から来ているものです。
  • しかし噛まれるのは痛いので、繰り返し「無反応」を貫きましょう。

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