猫の糖原病の症状と原因、治療法について

猫の糖原病ってどんな病気?

糖原(グリコーゲン)は、体内の貯蔵エネルギーのひとつであり、肝臓と骨格筋に多く蓄えられています。

糖原病は、「グリコーゲン貯蔵症」とも呼ばれ、糖原の利用に異常が起き、体内に多く蓄積されてしまう病気です。

糖原病には10種類前後の病型があり、糖原が蓄積する組織によって分類されます(肝臓なら肝型、骨格筋なら筋型、肝臓と筋なら肝筋型、心筋なら心筋型など)。

具体的な症状としては、筋力の低下や肝臓肥大などがあります。

また、心不全のリスクがないわけでありませんので、このような症状が現れたら早急に病院で受診することをおすすめします。

どうして症状が出るの? 原因は?

糖原病の原因の大半は、「常染色体劣性遺伝」であると言われています。

糖原(グリコーゲン)の合成や分解には、酵素の働きが必要ですが、その酵素に遺伝子異常があると糖原が肝臓や骨格筋に蓄積されます。

その結果として、猫の肝臓や骨格筋にさまざまな症状が現れてしまうのです。

どんな猫が糖原病にかかりやすいの?

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猫の糖原病の症状とチェック項目

猫の糖原病を発見するための明確な方法は存在しませんが、主な症状として筋力の低下や肝臓肥大などがあります。

そのため、日々の生活の中で猫に異常やおかしな行動が見られたり、褐色尿になったりしていしたら、早急に病院で受診するようにしてください。

また、血液検査によって糖原病の疑いが判明したというケースもあるようです。

どうやって予防したらいいの?

肝型糖原病の場合は、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンからグリコースを産生することができずに、低血糖を引き起こしてしまいます。

そのため、ビタミンやミネラルなど適切な栄養素を補給できるフードを猫に用意することが重要と言えるでしょう。

定期的な健康診断によって、摂取するべき栄養素、摂取を減らすべき栄養素を医師と相談し、適切な栄養素が含まれたフードを与えるようにしてください。

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

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