猫の乳腺腫瘍の症状と原因、治療法について

猫の乳腺腫瘍ってどんな病気?

乳腺腫瘍は猫の場合もホルモンと年齢が関係あると考えられています。

猫の乳腺腫瘍の80%以上が悪性腫瘍(がん)です。

避妊手術を行っていない高齢の猫は特に注意が必要で、腹部や乳腺周りにしこりを見つけた場合は速やかに獣医師の診断を仰ぎましょう。

どうして症状が出るの? 原因は?

乳腺腫瘍のはっきりとした原因は未だ不明とされていますが、避妊手術を行っていない猫は避妊手術を行った猫に比べ、乳腺腫瘍の発症率がおよそ7倍にもなるというデータがあります。

そのため、ホルモンが原因に関係しているのではないかと、考えられています。

また、10歳前後に発症する事例が多いため、加齢も原因に関係あるのではないかと言われています。

人と異なり、猫では乳がん自体の遺伝はないとされていますが、がんの体質は遺伝する場合があります。

どんな猫が乳腺腫瘍にかかりやすいの?

猫種問わず発症する可能性がありますが、主にメス猫に多く、非常にまれですがオス猫でも発症する可能性があります。

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猫の乳腺腫瘍の症状とチェック項目

猫の乳腺は、前足の付け根から後ろ足の付け根にかけて左右で4つの対になっており、合計8個あります。

猫がやたらと腹部をなめるしぐさや気にする様子が見られる場合は、そのお腹の部分を触ってみてください。

コリコリとした乳首以外のしこりがあれば、乳腺腫瘍が疑われます。

しこりはひとつだけの場合もありますし、複数ある場合もあります。

しこりに気付かず、そのままにしていると、しこりは次第に大きくなり、表面が潰瘍化して匂いがしてきます。

さらに進行してしまうと、猫の後ろ足の動脈やリンパ管が閉塞してしまい、腫れることがあります。

また、腫瘍が猫の乳腺ではなく乳首にできると、乳頭が赤く腫れ、黄色っぽい液が出ることがあります。

どうやって予防したらいいの?

避妊手術を受けていない猫の乳腺腫瘍発症率が、避妊手術を受けた猫の7倍というデータがあるように、避妊手術を受けることが乳腺腫瘍予防になると考えられています。

しかし一方で、避妊手術は全身麻酔を使って行われるため、猫の体力的な問題を考えなくてはいけません。

また、避妊手術を生後半年以内(初めてのヒートが来る前)に受けることで、乳腺腫瘍の発症率を減らすことができますが、まったく発症しないというわけではありません。

普段から猫とのコミュニケーションを取る際に、猫の腹部を触るように心掛け、特に乳腺周りにしこりがないかを確認しましょう。

そして、どんなに小さくても猫にしこりがあれば、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

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