多発性嚢胞腎症

多発性嚢胞腎症は、腎臓に嚢胞(液状の分泌物が入った球状の袋)ができてしまう遺伝性の病気です。

病気の進行は、ゆっくりですが、一度嚢胞ができると元に戻らず、また、加齢とともに大きくなり、数が増えます。

その結果、正常な腎臓の組織に取って代わり、あるいは腎臓の組織そのものを圧迫することにより、腎機能の低下、腎不全を併発します。

多発性嚢胞腎症にかかりやすい猫種

猫の保険について

多発性嚢胞腎症の症状

多発性嚢胞腎症の症状は腎不全と同様です。

元気がなくなり、食欲低下、嘔吐、多飲多尿、体重減少などが見られます。

しかし、多発性嚢胞腎症の進行はゆっくりであるため、中には徐々に低下する腎機能に体が順応し、 上記のような腎不全の症状が現れない猫も存在します。

多発性嚢胞腎症の原因

猫の多発性嚢胞腎症は、遺伝性疾患であり先天性のものです。

どちらかの親猫がこの病気を発症していると、その子供も50%の確立で発症すると言われています。

多発性嚢胞腎症の治療法

多発性嚢胞腎の直接的な治療方法はなく、腎不全が進行した場合、それに対する治療を行います。

具体的には次のような治療法です。

タンパク質とリンを制限した食餌療法

タンパク質は、体に必要なエネルギー要素ですが、腎機能が低下した体にとっては腎臓に負担をかけ、尿毒症を引き起こします。

また、腎機能が低下すると、リンをうまく排出することができず、腎臓にダメージを与えてしまうのです。

そのため、これらを猫に与えることを制限し、腎臓を保護します。

輸液療法

脱水の補正や体内に溜まった毒素の排出を目的として猫に点滴を行い、尿量を増やします。

慢性腎臓病治療薬、サプリメントや血圧降下剤やの投与

慢性腎臓病治療薬や、サプリメントの投与にて治療をおこないます。

また、高血圧は腎不全の進行を早めるため、猫に血管拡張薬を投与し、高血圧の是正を行います。

エリスロポエチンの投与

エリスロポエチンはホルモンの一種であり、血液中の赤血球の数をコントロールしています。

腎不全になると、このエリスロポエチンが減少し、赤血球も不足するようになり貧血に陥ります。

そこで、猫にエリスロポエチン製剤を投与し、貧血を改善させます。

しかし、同薬剤の投与によって猫の体に抗体ができてしまうので慎重に行う必要があります。

制酸剤の投与

猫の体内に腎毒性物質が増えることで、吐き気や嘔吐といった消化器症状が現れます。

制酸剤は、それらの症状を抑えます。

多発性嚢胞腎症の予防法

多発性嚢胞腎症は遺伝性疾患であり、根本的な予防法はありません。

残念ながら、この遺伝子をもって生まれた猫は必ず病気を発症してしまいます。

そのため、この病気を発症させる遺伝子をもった猫を繁殖に用いないことが重要です。

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当社のペット保険は、猫種による保険料の違いがありません。

また、「ペット保険取扱の猫種分類表」に契約実績のある猫種をまとめていますが、未記載の猫種であっても保険料は同じです。

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。