低カルシウム血症

猫の低カルシウム血症はてんかんよりも激しくはないものの、テタニーと呼ばれるしびれや痙攣を起こすのが特徴的です。

他にも、筋肉の硬直など目立った症状が出ることがあります。

原因はいくつかあるといわれていますが、有毒物質による中毒や、他の疾患が原因での発症、またビタミンDが不足することでも低カルシウム血症を発症するといわれています。

低カルシウム血症にかかりやすい猫種

猫種問わず、発症する可能性があります。

猫の低カルシウム血症の症状

猫の低カルシウム血症の症状は、以下の通りです。

  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 不整脈や失神
  • 筋肉の硬直
  • 神経過敏
  • 呼吸が荒くなる
  • 震えや痙攣
  • テタニーと呼ばれる血中のカルシウムやマグネシウムの減少によって生じるしびれや痙攣
    (てんかんほど激しくないものの、しびれや痙攣を起こすのが特徴)

猫の低カルシウム血症の原因

猫の低カルシウム血症の原因は、以下の通りです。

中毒によって低カルシウム血症を発症した場合

猫にとっての有毒物質を体内に取り込むことによって、低カルシウム血症を発症する場合があります。

不凍液として有名なエチレングリコールや、リンを含むフリート浣腸、クエン酸などです。

基礎的な疾患によって低カルシウム血症を発症した場合

現在抱えている基礎疾患によって、低カルシウム血症を発症する場合があります。

急性腎不全、慢性腎不全、腸管からの吸収不全、マグネシウム血症、急性膵炎、副甲状腺機能低下症などが、低カルシウム血症を併発することが多いといわれています。

出産によって低カルシウム血症を発症した場合

出産や授乳などで、お腹の子猫にカルシウムを奪われることで低カルシウム血症を発症する場合があります。猫が出産時や授乳時に低カルシウム血症を発症することは稀だといわれています。

栄養不良によって低カルシウム血症を発症した場合

カルシウムやカルシウムの吸収を促進するビタミンDの不足によって、低カルシウム血症を発症する場合があります。

特にビタミンDは犬と猫の皮膚において紫外線だけでは十分な量が生成されないので、日々の食事から摂取が必要です。

猫の低カルシウム血症の予防と早期発見

猫の低カルシウム血症を予防する方法は、以下の通りです。

  • 猫にとって有毒だといわれている物質、成分が絶対に体内に入らないようにする
  • 万が一、猫の体内に有毒物質が入ってしまった場合は、速やかに獣医師の診察を受ける
  • 他の疾患を抱えている場合は、低カルシウム血症を発症する可能性があることを獣医師と日頃から話しておく
  • 他の疾患を抱えている状態で低カルシウム血症の症状が見られた場合は、速やかに獣医師の診断を受ける
  • 日頃からビタミンDを摂取できるように猫の食事を工夫する