進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症は、眼球の内側を覆っている網膜が変性し、薄くなってしまう病気で、結果として視力障害が起こります。

また、遺伝性網膜変性症、あるいは遺伝性網膜症と呼ばれることもあります。

この病気は犬でも見られ、そのほとんどが先天的な遺伝子異常に起因するのに対し、猫の場合は後天性が多くみられます。

ただし、アビシニアンやペルシャでは先天的に発症することがあります。

進行性網膜萎縮症にかかりやすい猫種

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進行性網膜萎縮症の症状

進行性網膜萎縮症は、網膜が薄くなってしまうことで視力低下が発生する病気です。

症状が進行してくると夜間や暗い場所では見えづらくなるため、おもちゃで遊ばなくなる、ものにぶつかる、高いところに上がらなくなる、階段でつまずくなどの様子が見られるようになります。

さらに、重度になると、失明してしまいます。

また、瞳孔は、本来、光に反応して大きさが変化しますが、失明をすると開いたままになるので、黒目がちの目になります。

進行性網膜萎縮症の原因

進行性網膜萎縮症の後天的な発症の原因の一つとして、猫の必須アミノ酸であるタウリン(別名アミノエチルスルホン酸)の不足が挙げられます。

猫は、体内でタウリンを生成することができないため、食べ物からタウリンを摂取しなければなりません。

現在ではキャットフードにはタウリンが含まれるようになり進行性網膜萎縮症の発症率も激減していますが、タウリンが含まれていないフード(例えばドックフード)などを長期に与え続けた場合は発症してしまいます。

このほか、緑内障や脈絡網膜炎などの眼の病気、腎不全による全身性高血圧、薬剤による中毒なども後天性の原因の一つとして挙げられます。

進行性網膜萎縮症の治療法

網膜は一度変性してしまうと元に戻すことができないため、有効な治療法はありません。

タウリン不足による進行性網膜萎縮症であれば、不足しているタウリンを補うことで、進行を抑えることができますが、失った視力を回復させることはできません。

既存の病気などが原因の場合は、既存の病気の治療をすることで、進行を抑えることができる場合もあります。

進行性網膜萎縮症の予防法

タウリン不足にならないように、日頃から良質なキャットフードを与えるようにしましょう。

また、早期発見と早期治療は病気の進行を遅らせることができる場合もあります。

ほかの眼の病気や既存の病気から網膜に異常が生じることもあるため、定期的な健康診断を受けることはもちろん、愛猫が見えづらそうにしていたり、気になることがあったりすれば、すぐに動物病院を受診しましょう。

一方、先天性の場合は、残念ながら有効な予防方法はありません。

猫は視力の低下や失明に至ったとしても、部屋の中の家具やその他の配置を記憶しています。

しかし、部屋の模様替えを行う、また、愛猫の通り道に物を置くと、猫が暮らしにくくなりますので、配慮してあげましょう。

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