猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫伝染性腹膜炎(FIP)に効果があるといわれている薬は、現時点で見つかっておらず、死亡率はほぼ100%だといわれています。

猫伝染性腹膜炎(FIP)に感染する原因は未だ不明な部分が多いものの、飼い主さんの心配りで感染リスクを減らすことができます。

猫伝染性腹膜炎(FIP)にかかりやすい猫種

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、現在も謎に包まれた部分が多い疾患です。

ですが、遺伝性も発症率と関係あるのではないかといわれています。

細菌性免疫が高い個体ほど発症率が低いとされていますので、純血種と雑種の違いや、家系の違いも発症率と関係あるようです。

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猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状

猫伝染性腹膜炎の症状は、ウェット型(滲出型)とドライ型(非滲出型)に分けられます。

腹水などの水が溜まる症状が出るウェット型とそれ以外の症状しか見られないドライ型があります。

猫伝染性腹膜炎の症状:ウェット型(滲出型)

ウェット型(滲出型)とは、血管の中からタンパク質が漏れ出すことが原因で周囲に体液が溜まってしまう症状をさします。

発症場所として多いのが、腹膜腔、胸膜腔、心膜腔などです。

発症場所は見た目にも分かるように、重度の腹水、胸水、心嚢水を引き起こします。

以下が、ウェット型(滲出型)の主な症状です。

  • ちょっとだけ、元気がない
  • 微熱(39度~39.5度)
  • 腹水、及び腹部膨満が見受けられる
  • 胸水、及び呼吸困難の症状が見受けられる
  • 心膜滲出液(心嚢水)
  • 副鼻腔炎の症状が出る場合もある
  • 精巣鞘膜の滲出液による陰嚢拡大の症状が出る場合もある

猫伝染性腹膜炎の症状:ドライ型(非滲出型)

以下が、ドライ型(非滲出型)の主な症状です。

  • 抗生物質が効かない、断続的な微熱
  • 食欲がない
  • 元気がない
  • 黄疸
  • 眼症状(ブドウ膜炎/角膜沈殿物(ムーンファット)/眼房水フレア/網膜血管炎/虹彩炎/突然の視覚障害/脈絡叢炎)
  • 神経症状(運動失調/知覚過敏/眼振/発作/行動の変容)

猫伝染性腹膜炎(FIP)の原因

猫伝染性腹膜炎(FIP)の原因は、猫腸コロナウイルスと呼ばれるウイルスの突然変異です。

猫腸コロナウイルスの病原性は低く簡単に感染してしまいます。

感染しただけの状態であれば何も悪さをしないのです。

しかし、猫腸コロナウイルスが、何らかのきっかけで猫の体内で稀にFIPウイルスに突然変異を起こしてしまうことがあります。

このFIPウイルスは非常に毒性が強いウイルスで発症すると現時点ではほぼ100%の確率で助からないといわれています。

また、未だ謎に包まれた部分も多く全容解明には至っていません。

遺伝性や猫種による発症率の差も原因のひとつではといわれていますが、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)の出どころは確定されていません。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の予防と早期発見

猫伝染性腹膜炎(FIP)の元となる「猫腸コロナウイルス」に感染しないようにする、もし感染していたとしても発症しないようにすることが予防になります。

ただ、猫腸コロナウイルスは蔓延しており、ブリーダーや猫シェルターから完全に排除することは非常に難しいです。

FIPに発症させないために、ストレスの少ない環境で飼育すること、多頭飼育を避けることなどが予防につながるといわれています。

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