犬がとうもろこしを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説

最終更新日:2024年07月09日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

犬にとうもろこしを与えても大丈夫です。とうもろこしは食物繊維が豊富で、便秘が多い犬にはとても効果的な食材です。ただし、与える際にはいくつかの注意点があります。ここでは、犬の体格ごとに与えていいとうもろこしの量を始め、とうもろこしの与え方について獣医師が詳しく解説します。

犬がとうもろこしを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説

とうもろこしは犬が食べても大丈夫

とうもろこしには、犬の健康を害する成分は含まれていないので、犬が食べても問題ありません。とうもろこしの主成分は炭水化物ですが、ほかにもビタミンC、Eといったビタミン類を始め、鉄分や葉酸、カリウム、マグネシウムなどの各種ミネラルや、食物繊維がバランス良く含まれています。

いずれも犬が健康に生きていくうえで重要、かつメリットの多い栄養素です。そのため、とうもろこしは成分的に安心して犬に与えられる食材と言えます。

犬に与えてもいいとうもろこしの量

犬に与えてもいいとうもろこしの量

犬にとうもろこしをおやつやトッピングとして食べさせる際は、一日に必要なカロリー量のおよそ10%までにしてください。

茹でたとうもろこし100gあたりを99kcalと計算すると、以下がその目安です。

超小型犬(体重4kg未満)

30g(1/8本)

小型犬(体重10kg以下)

60g(1/4本)

中型犬(体重25kg未満)

120g(1/2本)

大型犬(体重25kg以上)

240g(1本)

※上記の量はおおよその目安であり、実際の犬の体格や運動量によって異なります。

犬にとうもろこしを与えるときの注意点

犬にとうもろこしを与えるときの注意点

とうもろこしは炭水化物が主成分であるため、糖質が多く、たくさん食べると肥満につながる可能性があります。肥満になると体に負担がかかるだけでなく、さまざまな病気につながる危険性が高まります。あくまでドッグフードを主食として考え、とうもろこしは、おやつやトッピング程度にとどめるようにしましょう。

食材の処理の仕方

犬にとうもろこしを与えるときには、生のままでは消化に悪いので茹でて加熱し、十分冷ましてから粒のみを与えるようにしてください。また、茹でたとしても、粒のままだと消化されずに、そのまま便として出てくることがあります。子犬や老犬などの消化機能が低い犬には、茹でたものを潰し、裏ごしして繊維質の皮を取り除いてから与えるといいでしょう。

とうもろこしのここだけは犬に食べさせないで!

とうもろこしを犬に与える際は、「芯」の部分は絶対に与えないでください。芯は犬の消化器官でまったく消化されないため、食道や腸で詰まってしまう危険性が高いからです。

犬にとうもろこしをそのまま1本与えてしまうと、全部飲み込んでしまうことがあります。その場合は、小型犬だけでなく中型犬や大型犬でも、腸にとうもろこしの芯が詰まる可能性が考えられます。とうもろこしを丸々1本与えたり、芯をつけたまま食べさせたりすることは絶対にやめてください。

もし飲み込んでしまった場合は大至急、動物病院に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。

アレルギー

犬はとうもろこしにアレルギー反応を起こす場合があります。初めて食べさせる際にはほんの少量から与えるようにしてください。特に変化がなければ、次の日に少しずつ与える量を増やしてみましょう。食べさせた後、1~2日以内に体をかゆがる、下痢や嘔吐、元気がないなどアレルギー症状と思われる様子が認められる場合には、すぐにとうもろこしを与えるのをやめましょう。

とうもろこしの加工食品

とうもろこしの缶詰やスープなど加工食品はいろいろありますが、与えていいものといけないものに分かれます。とうもろこしのみで加工された缶詰やポップコーン、コーンスターチなどは少量なら与えても問題ないでしょう。ただし、砂糖や食塩が添加されている場合があるので、調味料が何も添加されていないものを選びましょう。

人間用のコーンポタージュスープは犬に与えてはいけません。味付けが濃いだけでなく、材料の中に玉ねぎのエキスが含まれている場合があるためです。

どんなときにとうもろこしを与えたらいいの?

とうもろこしは、とても甘くて食べやすい食材です。ほかの野菜や穀物と比べて食物繊維が多く含まれていることから、便秘がちで食欲が落ちている犬に与えると、便秘解消につながりやすいでしょう。

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犬の保険について

こんなときは犬にとうもろこしを食べさせないこと

こんなときは犬にとうもろこしを食べさせないこと

尿路結石を患っている犬

とうもろこしにはマグネシウムが多く含まれています。愛犬が尿石症を患っている場合には、症状を悪化させる可能性があるため、与えないほうがいいでしょう。

子犬や消化機能が落ちている犬

離乳期が終わっていない子犬や消化機能が落ちている犬には、消化の負担が大きいため、与えるのを控えたほうがいいと考えられます。

まとめ「とうもろこしは茹でて粒だけを与えること」

とうもろこしは生のままだと消化に悪いので、茹でてから与えるようにしてください。すりつぶしてから与えるとさらに消化しやすくなります。そして、とうもろこしの「芯」は消化器官に詰まるおそれがあるので、絶対に与えてはいけません。また、尿路結石を患っている犬には、とうもろこしを与えないようにしましょう。

愛犬に食べさせていいかを迷ったり、何かを食べて具合が悪くなったかもしれないと思ったりしたら、獣医師監修の「犬が食べても大丈夫なもの」「犬が食べてはいけない危険な食べ物」を併せてご覧ください。

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犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
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サ行
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ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

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