犬の脂肪腫の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年07月09日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

犬の脂肪腫ってどんな病気?

犬の脂肪腫は、皮下の脂肪が異常に増殖して、しこりを形成したもので良性腫瘍です。

脂肪肉腫は脂肪を含んだ細胞が悪性化したと考えられている悪性腫瘍です。

脂肪肉腫は、まれにしかみられませんが、浸潤や転移してしまい切除できないことがあります。

脂肪腫は、乳腺腫瘍に次いで犬では多く見られる腫瘍です。

悪性腫瘍(がん)の詳しい原因、症状、治療や予防法については、獣医師監修の記事「犬のがん(悪性腫瘍)」を併せてご覧ください。

犬の脂肪腫の症状と原因、治療法について

どうして症状が出るの? 原因は?

はっきりとした原因はわかっておりません。主に老犬に見られる症状です。

どのような犬種にしても同じように老犬に多い症状であり、何が原因かはわかっていません。

犬の保険について

どんな犬が脂肪腫にかかりやすいの?

犬種問わず、高齢時によくみられる

犬の脂肪腫の症状とチェック項目

犬の腹部や胸部、脇の下などの皮下組織に脂肪の塊となって現れ、数年かけてゆっくりと大きくなっていきます。

良性の腫瘍なので、犬の健康に害を与えることは少ないと言えます。

ただし、筋肉の間などにできると、歩き方に影響を与える可能性があります。

一方、似たような症状として、悪性リンパ腫や肥満細胞腫、線維肉腫などもあり、これらは悪性なので注意が必要です。

これらの詳しい原因、症状、治療や予防法については、獣医師監修の記事「犬の悪性リンパ腫」「犬の肥満細胞腫」を併せてご覧ください。

犬の脂肪腫の症状と原因、治療法について

どうやって予防したらいいの?

発症すると、皮下組織のところに脂肪の塊が出来ますので、皮膚にしこり・腫れがみつかります。

はっきりとした原因がわかっていませんので、残念ながら予防方法はありません。

脂肪腫であれば、手術で取り除くことになります。

ただ心臓が弱いなどの犬であれば、まずは様子を見て経過観察するということもあります。

外科手術によって取り除けば治せる腫瘍ですが、取り除いたとはたびたび再発することもあります。

同じ脂肪腫でも四肢の筋肉に入り込むタイプのものは、簡単に切除できないので、断脚が必要になることもあります。

もしも皮膚にしこり・腫れを見つけたならば、放置せずに、愛犬を早めに病院へ連れて行って検査を受けることをお勧めします。

犬の脂肪腫の症状と原因、治療法について

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犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
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サ行
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  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。