犬の血友病の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年07月26日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

犬の血友病の症状と原因、治療法について

犬の血友病ってどんな病気? 症状は?

血友病とは、血液凝固異常症の一種です。血液を固めるたんぱく質の一部が先天的に欠損しているために、血が止まりにくくなる遺伝性の病気です。

血友病には「血友病A」と「血友病B」の2種類があり、ほとんどの場合、発症するのはオス犬だけで、メス犬が発症するケースはまれです。

犬の血友病の症状

犬が血友病をわずらうと、出血すると血が止まりづらく、かつ出血を繰り返します。

また、ちょっとの運動だけで筋肉や関節から出血が止まらなくなってしまい、体内に血がたまることで犬が歩行障害を起こす場合もあります。

ほかにも、犬がケガで出血すると、血が止まらず出血多量で死に至る場合もあります。

どうして症状が出るの? 原因は?

血友病は、遺伝性の病気です。

動物の性別は性染色体の組み合わせによって決定し、XYがオス、XXがメスとなります。

血友病は、X染色体に存在する血液凝固因子が欠けてしまっているため発症する病気です。

メスはX染色体がふたつあるため、片方のX染色体に異常があっても、もう一方のX染色体には異常がないので発症しないことがほとんどですが、オスの場合は、X染色体がひとつのため、ひとつのX染色体に異常が起きると血友病を発症してしまいます。

どんな犬が血友病にかかりやすいの?

犬の保険について

犬が血友病が発生してしまったらどうしたらいいの?

現在、犬の血友病に関して根本的な治療法はありません。

血友病キャリアの犬が出血を起こした場合は、ただちに病院に連れて行き、止血を行いましょう。

どうやって予防したらいいの?

血友病は、遺伝性の疾患のため、現在決定的な予防法が存在しません。

特に、ミニ・チュアプードルは先天的に血液凝固遺伝子が不足状態にあり、血友病になりやすいと言われています。

犬の血液型は9種類あるため、もしもの際に輸血を迅速に行えるよう、あらかじめ血液検査を行っておくことをおすすめします。

また、好発犬種を交配させる際は、遺伝子キャリアかどうかのチェックを十分に行いましょう。

愛犬が血友病とわかっている場合は、激しい運動を控えるといった普段から出血を起こさないような生活を心がけましょう。

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犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
カ行
サ行~ナ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

※ 「犬種分類表」に記載のない犬種の分類につきましては別途お問い合わせ下さい。

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。