犬の脱臼の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年07月08日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

犬の脱臼ってどんな状態?

元気に走り回る犬は、ケガをしやすいものですが、その中でもよくあるのが「脱臼」です。

脱臼は関節の可動域を超えた動きをしてしまうことで、骨の関節が本来の位置からずれてしまった状態を指します。

突然愛犬が片足を上げて歩いている、うずくまって動かなくなる、触ると痛がるなどの症状を見せるようになりますが、症状は脱臼を起こした部位や程度によって様々です。

犬の脱臼の症状と原因、治療法について

膝蓋骨脱臼

小型犬に起こりやすいのがパテラとも呼ばれる「膝蓋骨脱臼」です。

膝蓋骨はいわゆる「膝の皿」と呼ばれる部位で、膝蓋骨が横にずれて外れてしまう状態を指します。

膝蓋骨脱臼の詳しい原因、症状、治療や予防法については、獣医師監修の記事「犬の膝蓋骨脱臼」を併せてご覧ください。

その他の脱臼

犬に多い脱臼は膝蓋骨脱臼や股関節脱臼ですが、脱臼は関節の部位であればどこでも起きる可能性があります。

肩関節の脱臼は小型犬に多く、トイ・プードルなどは脇から手を入れて抱きかかえただけでも肩脱臼を起こしてしまう場合があります。

肘関節の脱臼は、前足をつっぱって肘が伸びているときに、肘の部分に横から力が加わってしまうことで発生します。

また、犬が肘を曲げているときでも、ねじる力が加わると外れてしまいます。

すると、犬は、ひじを曲げて前足が地面につかないようひょこひょこと歩きます。

肘関節の脱臼には、外傷性のもの以外に、先天的な原因での関節の異常が原因となる場合があり、小型犬に多く見られる「上腕尺骨脱臼」と、中~大型犬に多いとされている「橈骨頭脱臼」などがあります。

犬の脱臼の症状と原因、治療法について

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犬の保険について

犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
カ行
サ行~ナ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

※ 「犬種分類表」に記載のない犬種の分類につきましては別途お問い合わせ下さい。

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。