犬の慢性肝炎の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年08月02日

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犬の慢性肝炎の症状と原因、治療法について

犬の慢性肝炎ってどんな病気?

肝実質細胞がさまざまな原因で炎症を起こし、壊死に陥った状態を肝炎といい、急性と慢性のふたつに大別されます。

慢性肝炎では炎症は長期間持続している状態です。

犬にとって肝臓は非常に大切な器官のひとつ。

病気が悪化すると、非常に危険です。

犬の慢性肝炎の症状や原因、そして予防法について考えていきましょう。

どうして症状が出るの? 原因は?

犬の慢性肝炎が引き起こされる原因にはさまざまなものがあります。

若い犬が発症する場合は、遺伝的な要因が疑われます。

そのほか、有害物質が犬の体内に入り、肝臓へダメージを与えたケースや、ウイルス・細菌によって急性肝炎が引き起こされ、急性肝炎が長期化してに慢性肝炎に発展するケースなどがあります。

しかし、ほとんどの場合、犬の慢性肝炎の原因は不明です。

どんな犬が慢性肝炎にかかりやすいの?

肝炎は、遺伝により発生が見られることのある病気です。

犬種としては、下記のようなものが挙げられます。

など

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犬の慢性肝炎の症状とチェック項目

犬が慢性肝炎にかかってしまった場合、身体のさまざまな箇所に症状が現れます。
しかし、初期の場合には異変と思えるような特徴はなく、発見・治療が遅れてしまいがちです。
その後、ある程度まで肝臓の炎症が広がってしまうと、犬に以下のような症状が現れます。

  • 食欲が低下する
  • 元気がなくなる
  • 下痢や嘔吐
  • 体重が減っていく
  • お腹に水がたまる
  • 歯ぐきや耳の中、白目の部分が黄色くなる(黄疸)

発症後、すぐに犬の元気がなくなるといった変化があれば、飼い主が病気のサインに気付きやすいのですが、中には黄疸ができるまで変わった様子を見せない犬もいます。

こうした場合、急激に体調を崩したように見えるケースが多いようです。

なお、症状がさらに進行した場合、血液凝固や肝性脳症、肝硬変などの症状を犬に引き起こす可能性も指摘されています。

特に、肝硬変は深刻な病気なので非常に危険です。

どうやって予防したらいいの?

前述のとおり、犬の慢性肝炎は発見が遅れてしまうケースが少なくありません。

発覚したときには、すでに病気が進行しているといったケースも考えられるでしょう。

そのため、基本的な考え方として早期発見・早期治療のために、動物病院での定期的な検診が大切です。

慢性肝炎は対症療法、もしくは投薬治療が行われます。

特に後者は、一度開始すると、犬が一生付き合わなくてはならない治療でもあります。

こうした事態を避けるためにも、予防策として動物病院での定期的な検診を心がけましょう。

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犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
カ行
サ行~ナ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。