犬の糸球体腎炎の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年08月02日

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犬の糸球体腎炎の症状と原因、治療法について

犬の糸球体腎炎ってどんな病気?

糸球体腎炎は、犬の腎臓内にある糸球体と呼ばれる部分に炎症が発生した状態を指します。

糸球体は血液中の老廃物をこし取る働きをしますが、この部分に炎症が発生すると血液を濾過する機能が低下し、本来であれば尿と一緒に排出されるはずの老廃物が犬の体内にたまったままになってしまう病気です。

どうして症状が出るの? 原因は?

糸球体腎炎の発症の原因には、犬の免疫系統の異常が関係していると考えられていますが、まだはっきりとわかってはいません。

このほか、フィラリア症やライム病、免疫介在性溶血性貧血クッシング症候群など、ほかの炎症性疾患と何らかの関連があると考えられています。

また、犬の遺伝的な要因で発症するケースもあります。

どんな犬が糸球体腎炎にかかりやすいの?

多くのケースでは7歳前後で発症しやすく、以下の犬種で発症しやすいと言われています。

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犬の糸球体腎炎の症状とチェック項目

犬が糸球体腎炎を発症すると、初期症状として目立った症状はありませんが、たんぱく尿が出るといった特徴があります。

症状が進むにつれ、尿の量が減ってしまう、元気の低下、食欲の不振、体重減少、下痢や嘔吐、脱水症状といった症状のなどがみられます。

糸球体腎炎の経過によって、犬に急性、または慢性腎不全に伴う症状も現れます。

また、重篤化すると合併症を引き起こすこともあり、高血圧から眼底出血や網膜剥離を併発し、最悪の場合、犬が失明してしまうこともあります。

血栓塞栓症が生じることもあります。

どうやって予防したらいいの?

糸球体腎炎については、遺伝的要因が原因の場合、明確な予防法はありませんが、ほかの疾患が原因で併発を起こしている場合は、基礎疾患となるほかの病気の治療を行います。

普段から犬の尿の色や回数、量などをチェックするようにして、少しでも異常が見られたら、早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

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犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
カ行
サ行~ナ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

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記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。