犬がメロンを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説
本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。
犬にメロンを与えても大丈夫です。ただし、メロンの皮や種は取り除きましょう。ここでは、犬の体格ごとに与えていいメロンの量を始め、メロンの与え方を獣医師が詳しく解説します。

メロンは犬が食べても大丈夫
結論としては、メロンを犬に与えても大丈夫です。成分的にも犬にとって中毒症状を引き起こすものは含まれていないため、許容量を与える分には問題なく食べさせられます。メロンには、犬にとってもメリットになる成分があることから、おやつとして少量与えることは良いと考えられます。
メロンの主成分は、糖質、食物繊維、たんぱく質からなり、カリウム、βカロテン、マグネシウム、葉酸、ビタミンCです。この中で、特に注目すべき栄養素はカリウムで、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持する効果があります。そのほか、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節など、生命を維持するうえで欠かせない働きをしています。カリウムは水に溶け、流れ出しやすい性質がありますが、生で食べられる果物のメロンは効率よくカリウムを摂取できる食材でもあるのです。
また、βカロテンは強い抗酸化作用を持つ栄養素で、特に赤肉種(果肉がオレンジ色)のメロンに多く含まれています。βカロテンは摂取された体の中で必要な分だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保つ効果があります。
一方、メロンにはたんぱく質分解酵素である「ククミシン」という成分が含まれ、人間では食べると口や唇、のどがイガイガする刺激を感じることがあります。犬でも同様の反応が起こる可能性がありますので、やはり与えるのは少量にとどめておくのがいいでしょう。
犬に与えてもいいメロンの量

犬におやつ程度にメロンを与える場合、一日の必要カロリーの10%程度にとどめるようにしましょう。
一般的なメロンの小玉サイズで1個1kgとすると、皮と種を除いた可食部分は約55%であることから、可食部の重さは550gになります。カロリー量は100gあたり42kcalなので、犬の大きさと一日に必要なカロリーの10%として算出すると、以下の量が目安となります。
超小型犬(体重4kg未満)
可食部60g、1/8個
小型犬(体重10kg以下)
可食部120g、1/4個
中型犬(体重25kg未満)
可食部240g、1/2個
大型犬(体重25kg以上)
可食部360g、3/4個
※上記の量はおおよその目安であり、実際の体格や運動量などによって異なります。
犬にメロンを与えるときの注意点

メロンは水分が多く低カロリーである一方で、糖分が多く含まれているため、食べすぎると肥満や中性脂肪、血糖値の上昇につながります。そのため、基本的にはドッグフードを主食として、偏ってメロンを多く取りすぎないよう気を付けましょう。
食材の処理の仕方
愛犬にメロンを与える際は、皮と種を十分取り除きましょう。メロンは生のままで食べさせても問題はありませんが、一口を大きくすると犬が飲み込んだ際に喉に詰まらせる可能性があり、窒息の危険性が高まります。そのため、あらかじめ小さく刻んで与えてください。
犬にメロンを与えるときは皮と種を取り除く
犬にとって適さないメロンの部位は皮と種です。特に「メロンの皮」は固いために消化されにくく、犬の喉に詰まるだけでなく、飲み込んだとしても食道や腸に詰まらせたり傷つけたりするおそれがあるので危険です。
また、メロンの種も消化されないため、犬がたくさん食べてしまうと消化不良で下痢をする場合があるので与えないでください。
アレルギー
犬の中にはメロンを食べてアレルギー症状が出る場合があります。症状としては、下痢や嘔吐、発疹、体を痒がる、目が充血するなどです。
愛犬にアレルギーがあるかどうかわからない場合、メロンを初めて与える際には少しずつ様子を見ながら与え、何も症状が出なければ次の日に少しだけ量を増やして与えるなど、徐々に増量していくといいでしょう。
メロンの加工食品
メロンの加工食品には加糖されている場合が多いので、血糖値の上昇や肥満のリスクが高まることから与えないでください。
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こんなときは犬にメロンを食べさせないこと

糖尿病や腎臓病を患っている犬
メロンは糖分が多いことから、糖尿病の持病がある犬には与えないほうがいいでしょう。また、メロンにはカリウムが豊富に含まれているので、腎臓病のある犬には獣医師に相談してからにしましょう。
肥満傾向の犬
肥満傾向の犬にとって、メロンは肥満を助長させる可能性があるため与えないほうがいいでしょう。また、メロンは水分が豊富であることから、下痢をしやすい犬にはあまり積極的に与えないほうがいいと考えられます。
まとめ「犬にメロンを与えるときは食べすぎに注意して、小さく刻んで」
メロンは、犬にとって有害な成分は含まれず、許容量であれば与えても問題ありません。ただし、糖分が多いため食べすぎに注意し、喉に詰まらせないように小さく刻んで与えましょう。
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