犬がキウイを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説
最終更新日:2024年07月08日
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犬にキウイを与えても大丈夫です。ただし、キウイの食べすぎはよくありませんし、体質的に不向きな場合もあります。ここでは、犬の体格ごとに与えていいキウイの量を始め、キウイの与え方の注意点を獣医師が詳しく解説します。
- キウイは犬が食べても大丈夫
- 犬に与えてもいいキウイの量
- 犬にキウイを与えるときの注意点
- どんなときにキウイを与えたらいいの?
- こんなときは犬にキウイを食べさせないこと
- まとめ「犬にキウイを与えるときは小さく刻んで適量を」
キウイは犬が食べても大丈夫
―キウイを愛犬に与えてもいいのでしょうか。成分的に問題はありますか?
キウイは犬にとって危険となる成分は含まれておらず、基本的に安心して食べさせることができます。キウイにはグリーンキウイやゴールデンキウイなどいくつか種類がありますが、いずれも問題ありません。
キウイは栄養豊富な果物で、人だけでなく犬に対しても、健康にメリットがあります。特に犬の健康効果が期待できる成分は以下のとおりです。
- 消化酵素アクチニジン
消化酵素であるアクチニジンには、摂取したたんぱく質を分解する働きがあります。そのため、キウイを食事と一緒に与えると消化吸収を助けてくれます。
- ビタミンA、C、E
キウイには皮膚や免疫機能を助けるビタミンAや、抗酸化作用のあるビタミンC、Eが豊富に含まれているため、犬の老化防止を期待できます。
- 食物繊維
食物繊維は、腸内環境を整え便秘を改善してくれる効果があるので、便秘が多い愛犬に与えるといいでしょう。
- カリウム
キウイはフルーツの中でカリウムが豊富です。カリウムには体の余分な塩分を排泄し、体内の塩分濃度を調節する効果があります。
犬に与えてもいいキウイの量
―犬に与えてもいいキウイの量を教えてください。
キウイは基本的におやつとして与えます。一日に必要なカロリーの10%程度がおやつの量の目安であり、その量を超えないようにしましょう。犬に与えていいとされるキウイの量は、以下のとおりです。
超小型犬(体重4kg未満)
22g:ひと切れ
小型犬(体重10kg以下)
56g:2~3切れ
中型犬(体重25kg未満)
95g:4~5切れ
大型犬(体重25kg以上)
128g:6~7切れ
※大きさの目安:キウイを厚さ1cmに切ったものをひと切れとしています。
※上記の量はおおよその目安であり、実際の愛犬の体格や運動量によって異なります。
―犬にとってキウイが健康にいいなら、たくさん食べさせたくなります。
犬にキウイを与えすぎると、糖分の過剰摂取で肥満になることがあります。また、偏りのある食生活は、下痢のような消化器症状を引き起こすこともあるので、キウイはおやつ程度の量にとどめましょう。ドッグフードを主食として、バランスの取れた食事を心掛けてください。
犬にキウイを与えるときの注意点
食材の処理の仕方
―愛犬にキウイを食べさせるときに注意することはありますか?
切らずにそのまま愛犬に与えたり、大きく切って与えたりすると、丸飲みして喉や食道に引っかかる可能性があります。キウイの皮を厚めに剥き、果肉を小さく刻んで与えることがお勧めです。
キウイのここだけは犬に食べさせないで!
―犬にとって食べられない、適さないキウイの部位はありますか?
キウイの皮は犬に与えないほうがいいでしょう。キウイの皮には農薬が残っている可能性があり、仮に無農薬栽培のキウイであっても、皮自体が消化に悪いと考えられます。食べてしまうと消化不良により、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があるので注意してください。
アレルギー
犬はまれに、キウイに対してアレルギー反応を起こす場合があります。人間の果物アレルギーと同じく、口の中や体にかゆみが出たり、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れたりするので注意が必要です。
キウイを初めて犬に与える場合は、必ず少量からにし、様子に変化がないかを観察してください。特に問題がなければ、翌日から与える量を徐々に増やしていきましょう。
万が一症状が出た場合には、動物病院に連絡し、指示に従ってください。
キウイの加工食品
―キウイの加工食品、ジュースや缶詰などを犬に与えても問題ありませんか?
基本的にはキウイの加工食品は人間用のため、犬には与えないでください。例えば、キウイのドライフルーツは、表面に砂糖がまぶされていることが多く、保存料や香料も添加されている場合があります。砂糖不使用のドライフルーツであっても、食べすぎると胃の中で膨張し、胃に負担がかかり嘔吐することがあるので、与えないほうがいいでしょう。
そのほかジュースや缶詰も加糖している場合が多く、肥満のリスクが高まるためお薦めしません。
どんなときにキウイを与えたらいいの?
―犬にはどんなときにキウイを与えたらいいのでしょうか。
キウイは水分が豊富なため、運動後や熱中症対策として食べさせるといいでしょう。夏バテで犬の食欲が落ちているときにキウイは効果的です。また、水を飲むのが苦手な犬の水分補給としても有効だと考えられます。
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こんなときは犬にキウイを食べさせないこと
―どんな場合には、犬にキウイを食べさせないほうがいいのでしょうか。
尿石症や腎臓病を患っている、アレルギーをもつ犬
キウイにはわずかですが尿路結石の原因となるシュウ酸が含まれています。そのため、既往歴として尿石症がある犬には与えないほうがいいでしょう。また、キウイはカリウムが豊富です。腎臓病の犬に対しては、高カリウム血症で症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。さらには、食物アレルギーを多くもつ犬には、念のため食べさせないほうがいいでしょう。
下痢をしている犬
キウイは水分が豊富なので、下痢をしている犬には与えないほうがいいでしょう。
まとめ「犬にキウイを与えるときは小さく刻んで適量を」
キウイは犬にとっても、栄養価が高い果物ですが、与えすぎは良くありません。おやつ程度の量を目安に与えましょう。また、尿石症や腎臓病を患っている犬、アレルギーをもつ犬に食べさせないよう注意してください。
愛犬に食べさせていいかを迷ったり、何かを食べて具合が悪くなったかもしれないと思ったりしたら、獣医師監修の「犬が食べても大丈夫なもの」「犬が食べてはいけない危険な食べ物」を併せてご覧ください。
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犬種別の保険料
- 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
- ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
- 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
- アーフェンピンシャー
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- アラスカン・マラミュート
- イタリアン・グレーハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
カ行
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- 甲斐
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- ケアーン・テリア
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- コリア・ジンドー・ドッグ
- コリー
サ行~ナ行
サ行
- サモエド
- サルーキ
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- シェットランド・シープドッグ
- 四国
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- シベリアン・ハスキー
- シャー・ペイ
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャーマン・ポインター
- ジャイアント・シュナウザー
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- セント・バーナード
タ行
- ダルメシアン
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・スパニエル
- チベタン・テリア
- チベタン・マスティフ
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チャウ・チャウ
- チワワ
- 狆(ちん)
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐
ナ行
- ナポリタン・マスティフ
- 日本スピッツ
- 日本テリア
- ニューファンドランド
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
ハ行~ワ行・その他
ハ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- パグ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- パピヨン
- ハリア
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- ビション・フリーゼ
- ブービエ・デ・フランダース
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- プチ・バラバンソン
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブリタニー・スパニエル
- ブリュッセル・グリフォン
- ブル・テリア
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- フレンチ・ブルドッグ
- ペキニーズ
- ベドリントン・テリア
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
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- ボーダー・テリア
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- 北海道
- ポメラニアン
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
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- ボロニーズ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
マ行
- マスティフ
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- マンチェスター・テリア
- ミディアム・プードル
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ミニチュア・ブル・テリア
ヤ行
ラ行
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラサ・アプソ
- ラブラドール・レトリーバー
- レークランド・テリア
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
ワ行
ミックス犬(※1)
- 8か月未満:6kg未満
- 8か月以上:8kg未満
- 8か月未満:6kg以上~20kg未満
- 8か月以上:8kg以上~25kg未満
- 8か月未満:20kg以上
- 8か月以上:25kg以上
※ 「犬種分類表」に記載のない犬種の分類につきましては別途お問い合わせ下さい。