犬がパイナップルを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説
本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。
パイナップルは犬に与えても大丈夫です。しかし、与える際はいくつか注意しなくてはいけない点があります。ここでは、犬に与えてもいいパイナップルの量を始め、与え方について獣医師が解説します。

- パイナップルは犬が食べても大丈夫
- 犬に与えてもいいパイナップルの量
- 犬にパイナップルを与えるときの注意点
- どんなときにパイナップルを与えたらいいの?
- こんなときは犬にパイナップルを食べさせないこと
- まとめ「パイナップルを与えるときはおやつ程度の量を」
パイナップルは犬が食べても大丈夫
―パイナップルを愛犬に与えてもいいのでしょうか。成分的に問題はありますか?
パイナップルは犬におやつとして与えていい食べ物です。パイナップルには、以下のような犬の健康維持に役立つ栄養成分が含まれています。
パイナップル(100g)に含まれる栄養成分
ビタミン
ビタミンは体の代謝をスムースにするために必要な成分です。
- ビタミンC(27mg)
犬の体内で生成できる栄養成分ですが、強い抗酸化作用をもちます。老化に伴う体の不調、例えば、関節炎を予防する効果が期待されます。
- ビタミンB1(0.08mg)
脳、心臓、肝臓、腎臓などの正常な働きの維持に必要です。不足すると視力や運動機能の低下につながります。
ミネラル
ミネラルは犬の体のあらゆる組織を健康に保つために必要な栄養素です。
- カリウム(150mg)
全身の筋肉、神経の機能を正常に保ち、エネルギー代謝の調整に効果を発揮します。カリウムが不足すると、歩行不全、食欲不振、元気消失などの症状につながります。
食物繊維(1.5g)
パイナップルには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、血糖値やコレステロールの急な上昇を抑え、腸内環境を整えて免疫力を向上させる効果が期待できます。
たんぱく質分解酵素
- ブロメライン(ブロメリン)
パイナップルにはたんぱく質の消化を助けるブロメライン(ブロメリン)、アナナインといった酵素が含まれており、消化機能の向上効果が期待できます。ほかにも、パイナップルには疲労回復効果を持つクエン酸も含まれ、運動後や疲労時に与えると効果的です。
このような犬の健康維持に有効なパイナップルですが、犬に与える場合にはいくつかの注意点があります。
犬に与えてもいいパイナップルの量

―犬に与えてもいいパイナップルの量を教えてください。
パイナップル100gに含まれるエネルギーは約50kcalです。パイナップルには健康維持に効果的な栄養素が含まれていますが、与えすぎは体に良くありません。犬にはおやつとして与えるようにし、体格によって量を調整しましょう。犬に一日に与えてもいいパイナップルの量は、ひと切れ(約15g)に換算して以下が目安です。
超小型犬(体重4kg未満)
ひと切れまで
小型犬(体重10kg以下)
ふた切れまで
中型犬(体重25kg未満)
4切れまで
大型犬(体重25kg以上)
6切れまで
※上記の量はおおよその目安であり、実際の犬の体格や運動量によって異なります。
※ほかにおやつを与える場合には、その分パイナップルの量を減らしましょう。
※上記の量であっても1度には与えず、少しずつ与えましょう。
―犬にとってパイナップルが健康にいいなら、たくさん食べさせたくなります。
パイナップルは犬の健康維持に役立つとしても、食べすぎはよくありません。食べすぎると、糖分過多や肥満の原因となったり、消化不良、下痢や便秘を起こしてしまったりします。
また、パイナップルだけでは犬の健康維持に十分な栄養を満たすことはできません。あくまでドッグフードを主食に、パイナップルはおやつやご褒美として、適量を与えることが大切です。
犬にパイナップルを与えるときの注意点

食材の処理の仕方
―愛犬にパイナップルを食べさせるときに注意することはありますか?
パイナップルは生のまま与えることができます。油や調味料を加えなければ、調理して犬に与えても差し支えありません(ただし加熱する場合、ブロメラインや一部の栄養素が失活する可能性があります)。
また、与えるときはなるべく小さく刻みましょう。大きなパイナップルの塊は、消化管に詰まる、消化不良を起こすといったトラブルの原因になります。
パイナップルのここだけは犬に食べさせないで!
―犬にとって食べられない、適さないパイナップルの部位はありますか?
パイナップルの葉、皮、芯は犬に食べさせてはいけません。硬くとがっていることが多く、胃腸に詰まったり傷つけたりする可能性が高いからです。パイナップルは、果肉のみを与えるようにしましょう。
アレルギー
パイナップルに対してアレルギーを起こす犬がいます。例えば、パイナップルを食べて数日以内に嘔吐、下痢、食欲不振といった症状を起こす場合には、アレルギーや、体質に合っていない可能性があります。
犬に初めてパイナップルを与えるときには、まず少量から与えて、ほかに食べ物を与えないようにしましょう。また、食後の様子を見ることができる日に与えるのが理想的です。こうすることで、アレルギーを起こしたときでも重症化を抑えやすくなり、原因の特定が容易になります。
パイナップルの加工食品
―パイナップルの加工食品、ジュースや缶詰などを犬に与えても問題ありませんか?
パイナップルをミキサーにかけて、適量を与える場合は問題ありません。しかし、パイナップルを使った市販のジュース、缶詰、お菓子などには糖分や油が添加されていることが多く、犬には栄養過多になります。そのため、こうした加工食品は与えないようにしましょう。
どんなときにパイナップルを与えたらいいの?
―犬にはどんなときにパイナップルを与えたらいいのでしょうか。
パイナップルには水分や、疲労回復につながるクエン酸が含まれています。そのため、散歩後や、脱水が心配されるときに与えることができます。ただし、犬の体調にもよるので、あらかじめ獣医師に相談することがおすすめです。
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こんなときは犬にパイナップルを食べさせないこと

療法食を食べている犬や消化器症状が出やすい犬
―どんな場合には、犬にパイナップルを食べさせないほうがいいのでしょうか。
パイナップルは、犬の健康維持に役立つ食べ物ではありますが、糖分を多く含み、食べすぎると消化不良につながることがあります。そのため、普段から療法食を食べている犬や、消化器にトラブルを抱えやすい犬にパイナップルを与える場合は、事前に獣医師に相談することをおすすめします。
例:糖尿病、肥満、食物アレルギー、嘔吐、下痢を起こしているときなど
まとめ「パイナップルを与えるときはおやつ程度の量を」
パイナップルはビタミンやミネラル、ブロメラインなど、犬の健康維持に有益な栄養素を多く含んでいます。しかし、水分が多い食べ物でもあるため、与えすぎは消化不良や、下痢、便秘の原因になります。主食としてではなく、おやつとして与え、初めて与えるときはアレルギー反応にも注意をしてください。
愛犬に食べさせていいかを迷ったり、何かを食べて具合が悪くなったかもしれないと思ったりしたら、獣医師監修の「犬が食べても大丈夫なもの」「犬が食べてはいけない危険な食べ物」を併せてご覧ください。






