犬の皮膚病の症状と原因、治療法について

最終更新日:2024年07月18日

本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。

犬の皮膚病の症状と原因、治療法について

犬の皮膚病ってどんな病気?

皮膚病は、犬の発症する病気ではその種類の多さから多くの割合を占める病気で、犬種によって、なりやすい疾患があります。

また、皮膚病はふたつの皮膚病を併発することや体全体の病気の症状の一部として現れることもあります。

ここでは犬に見られる代表的な皮膚病の種類とその症状について簡単に説明いたします。

犬の保険について

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、私たち人間でも有名な皮膚炎ですが、同様に犬にも発症することがよくあります。

このアトピー性皮膚炎とは、アレルゲンという物質が体内に侵入し、免疫機能が過剰に反応することで発症する病気です。

この病気を発症すると、犬に激しいかゆみや皮膚のただれが現れ、かきむしって脱毛になってしまうことがあります。

生活環境改善や投薬治療などで改善が見込まれます。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮膚のターンオーバー(角化)の異常と皮脂腺の分泌機能の変化により発症します。

主な症状として、犬にフケやかさぶた、皮膚のべたつき、かゆみや脱毛が見られます。

急性湿性皮膚炎

急性湿性皮膚炎とは、別名「ホットスポット」とも呼ばれます。

この疾患は高温多湿の環境、アレルギー、犬の被毛の密度や長さ、ならびに被毛の手入れ不足(毛玉)などと関係しています。

犬が急性湿性皮膚炎にかかると、皮膚が部分的に炎症を起こし、顔面、頭部、または大腿部に発症しやすく、湿った被毛のもつれ、脱毛、および紅斑を特徴とします。

また、症状の進行が早いことも特徴です。

朝は何も症状がなかったのに、かゆみや痛みが生じると犬が舐めたり、かいたりし始め、お昼ごろには皮膚から出血し、飼い主が驚いてしまうということがあります。

脱毛症

犬が、上記の皮膚病を発症した際に、その部位をなめたり、かいたりすると、脱毛がよく見られます。

しかし、そういった兆候・症状が犬になくても、急な食事の変化、生活環境の変化によってストレス性脱毛症が見られます。

私たち人間同様、犬も生活環境の変化には敏感なのですね。

アロペシアX(脱毛症X)

アロペシアXは、別名「偽クッシング症候群」や「ポメラニアン脱毛症」「成長ホルモン不全症」とも呼ばれます。

ポメラニアンに多く見られる特殊な皮膚病・脱毛症で、いまだに不明な点が多く、また確実性な治療法もありません。

しかし、幸いなことにかゆみなどを伴わず、命にもかかわらない病気である一方、体毛の長いポメラニアンでは毛の抜けた部位が目立つことが最大のネックです。

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犬の皮膚・アレルギーの病気

犬の保険について

犬種別の保険料

  • 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
  • ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
  • 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
カ行
サ行~ナ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行~ワ行・その他
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
ミックス犬(※1)
  • 8か月未満:6kg未満
  • 8か月以上:8kg未満
  • 8か月未満:6kg以上~20kg未満
  • 8か月以上:8kg以上~25kg未満
  • 8か月未満:20kg以上
  • 8か月以上:25kg以上

※ 「犬種分類表」に記載のない犬種の分類につきましては別途お問い合わせ下さい。

PS保険

記事監修:ペットメディカルサポート株式会社

動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。