犬のアロペシアX(脱毛症X)の症状と原因、治療法について
最終更新日:2024年07月09日
本コンテンツは獣医師2名による確認を行い、制作をしております。
- 犬のアロペシアX(脱毛症X)ってどんな病気?
- どうして症状が出るの? 原因は?
- どんな犬がアロペシアX(脱毛症X)にかかりやすいの?
- 犬のアロペシアX(脱毛症X)の症状とチェック項目
- どうやって予防したらいいの?
犬のアロペシアX(脱毛症X)ってどんな病気?
ポメラニアンがかかりやすい多い病気として有名で、別名「ポメラニアン脱毛症」「偽クッシング症候群」とも言われています。
犬のアロペシアX(脱毛症X)の症状
症状はかゆみを伴わず、犬の頭と四肢以外に脱毛が見られます。
この脱毛箇所がクッシング症候群と似ているため、「偽クッシング症候群」と呼ばれることがあります。
また、毛つやがなくなり、乾燥した毛質になることも特徴のひとつです。
一般的には犬の年齢が1~4歳に発症すると言われています、特にポメラニアンに多く見られる特殊な皮膚病・脱毛症で、いまだに不明な点が多く、また確実性のある治療もありません。
かゆみを伴わず、命にもかかわらない病気ですが、体毛の長いポメラニアンでは毛の抜けた部位が目立つことが最大のネックです。
皮膚病・脱毛症のより詳しい原因、症状、予防については、獣医師監修の「犬の皮膚病」「犬の脱毛症」を併せてご覧ください。
どうして症状が出るの? 原因は?
アロペシアは英語で「脱毛症」を意味し、Xは不明であるという意味に由来しています。
そのため、いまだに不明点が多い病気で、基本的に環境や食事などで発症されることはなく、犬のホルモン異常や遺伝などが関係しているのではと言われていますが、詳しい原因はわかっていません。
ポメラニアンやトイ・プードルといった特定の犬種で見られていることが特徴です。
どんな犬がアロペシアX(脱毛症X)にかかりやすいの?
小型犬に多く見られる
犬のアロペシアX(脱毛症X)の症状とチェック項目
犬の頭と四肢以外の脱毛が見られるにもかかわらず、犬自身が体をかゆがらない場合は、アロペシアXを疑っていいでしょう。
ほかの皮膚病と違い、かゆみを伴わないので逆に心配される方がいらっしゃると思います。
しかし、ほかの病気でも症状として脱毛を伴うものはあります。自己診断はせずにまずは病院に行きましょう。
少しでも不安な点があればお近くの動物病院へ相談・診察を受けてください。
どうやって予防したらいいの?
犬のアロペシアX(脱毛症X)は、まだ不明点が多い病気なので、残念ながら現状での予防法はありません。
しかし、幸いなことにやゆみが伴わないため、犬への負担が少なく、直接命にかかわらない病気です。
一方、体毛の多い犬種がなりやすく、見た目にかなり影響が出てしまうので、発見された際は動物病院への診察をお勧めします。
犬のアロペシアX(脱毛症X)に見られる症状の関連記事
犬の皮膚・アレルギーの病気
犬種別の保険料
- 純血犬は、犬種により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類され、それぞれ保険料が異なります。犬種の区分については、「犬種分類表」をご確認ください。
- ミックス犬の保険料は、年齢と体重により「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類します。詳しくは、「犬種分類表」の「ミックス犬」の欄をご確認ください。
- 猫の場合は、品種によらず純血猫もミックス猫もすべて同じ保険料です。
ア行~カ行犬の品種分類表
ア行
- アーフェンピンシャー
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- アラスカン・マラミュート
- イタリアン・グレーハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
カ行
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- 甲斐
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- ケアーン・テリア
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- コリア・ジンドー・ドッグ
- コリー
サ行~ナ行
サ行
- サモエド
- サルーキ
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- シェットランド・シープドッグ
- 四国
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- シベリアン・ハスキー
- シャー・ペイ
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャーマン・ポインター
- ジャイアント・シュナウザー
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- セント・バーナード
タ行
- ダルメシアン
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・スパニエル
- チベタン・テリア
- チベタン・マスティフ
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チャウ・チャウ
- チワワ
- 狆(ちん)
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐
ナ行
- ナポリタン・マスティフ
- 日本スピッツ
- 日本テリア
- ニューファンドランド
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
ハ行~ワ行・その他
ハ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- パグ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- パピヨン
- ハリア
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- ビション・フリーゼ
- ブービエ・デ・フランダース
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- プチ・バラバンソン
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブリタニー・スパニエル
- ブリュッセル・グリフォン
- ブル・テリア
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- フレンチ・ブルドッグ
- ペキニーズ
- ベドリントン・テリア
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボーダー・コリー
- ボーダー・テリア
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボクサー
- ボストン・テリア
- 北海道
- ポメラニアン
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ボルゾイ
- ボロニーズ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
マ行
- マスティフ
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミディアム・プードル
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ミニチュア・ブル・テリア
ヤ行
ラ行
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラサ・アプソ
- ラブラドール・レトリーバー
- レークランド・テリア
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
ワ行
ミックス犬(※1)
- 8か月未満:6kg未満
- 8か月以上:8kg未満
- 8か月未満:6kg以上~20kg未満
- 8か月以上:8kg以上~25kg未満
- 8か月未満:20kg以上
- 8か月以上:25kg以上
※ 「犬種分類表」に記載のない犬種の分類につきましては別途お問い合わせ下さい。
-
記事監修:ペットメディカルサポート株式会社
動物病院での実務経験をもつベテラン獣医師および動物看護師が多数在籍するペット保険の少額短期保険会社。スタッフ全員が動物好きなのはもちろんのこと、犬や猫といったペットを飼っている者も多いので、飼い主様と同じ目線に立ったサポートに取り組んでいます。